刀語 第一話 絶刀・鉋

刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)

刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)

えーっと、この話の続きが来月も読めるんだ・・・ふーん。
幸せ

しかし、どこをどう言ったらいいものかね。

ストーリー

主人公は虚刀流という剣術を受け継いだ鑢(やすり)七花と、彼を遠路はるばる「とある理由」の為にスカウトしにくる奇策士・とがめ。その「ある理由」とは、四季崎記紀(しきざききき)という刀鍛冶の作り上げた、治世を揺るがしかねない12本の刀を蒐集する事に協力する事・・・だった。で、一冊目のタイトルが絶刀・鉋(かんな)であると、そういう話。

キャラクターは?

主人公は七花で、とても強い設定ではあるもののどうやらぼけっとした性格のようです。まあまだまだ分からない所ですけど。とがめは策士なんですけど意外と天然で間抜けだったりする所が萌えポイントのようです。全体的に微妙なお笑いを挟みつつ軽いテンポでそれぞれのキャラクターが動き回ります。

で、どう?

星4つかな? 値段も高いし、今後の事もあるし、続き物だし。後はちょっと好みの問題? 時代がかった作品が元々あまり好きではないので。
でも面白かったですね。適当に時代小説がかっているけど、全然リアルじゃなくて楽しさ優先のハチャメチャぶりは確かに西尾維新だなあと思う所ですね。時代ものなのに登場人物が萌え要素なんかを語ったりする辺りは、もうなんですかねこの開き直りっぷり。どこの少年漫画から取ったんねんという感じの必殺技名とか出てくるし、いい塩梅で読みやすく内容を崩して、適度にいい加減です。
うんうんうん面白いですよ。面白い。金額は普通のラノベととしてはもちろん高いのだけど、それでも読む価値が十分にあると思う。相変わらずの読みにくい名前だとか、これはもう治らない病かも知れないですけど。

この本を読んで思ったのは実はたった一つでして、それが何かと言うと、自分では自分の事を特に西尾維新の熱狂的なファンと思っていないし、既にあるシリーズの続編という訳でもないのに、ちゃんと新しいシリーズを読むとしっかり楽しめてしまう辺り、やはり西尾維新は凄いのかなあと。結構本は読んできていると思いますけど、この本の水準で楽しませてくれる本はそんなに無いと思います。ただ単に相性がいいんだって事かも知れませんけど。

余談

ただ、12ヶ月連続刊行って、マジですか?
それとやっぱり変なシールを貼るのは止めて欲しい。講談社BOXはずっとこの調子なのか? ヤだなあ・・・。

感想リンク

ライトノベル名言図書館
え、世間的な評価って低いの? そうなんだ・・・。うーん、いかにもラノベな楽しい出来だと思ったけどなー。つまりまともな時代劇を期待していた人が、期待とのギャップにムカついたとかなのかも?
ウパ日記