ぷいぷい！

ぷいぷい! (MF文庫J)
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「地雷に違いない」と思いつつ買った割には楽しんでしまった一冊。

主人公の新木陣は、考古学者の両親を持つ学生。その両親が彼の所に持ち込んだ「ランプ」をこすった所、中からメイド姿の魔神が現れて・・・しかもその魔神がなぜか同級生で「高嶺の花」と呼ばれる超お嬢様・座堂シエラだった！？
ご主人様の言う事を全然聞かない高飛車っぷりとランプの魔神の力で彼の日常はメチャクチャに！？　微妙に役に立つような立たないようなうんちくを交えつつ展開する学園魔神ラブコメディー！　スタート！

・・・とかのあおり文句でどうでしょうか？というのが「ぷいぷい！」です。

いやいや、まあヒロイン・座堂シエラはいわゆる完全お嬢様なので、ツンデレ系の女の子なのですが、実はこの作品で一番気に入ってしまったのが主人公の新木陣その人です。微妙に冷静で斜め向こうを飛んでいるような突っ込み属性の性格が結構萌えです（え？）
口絵のカラーイラストを見たときは「またなんかひねた学生キャラなのかなー」とか思っていたのですが、いい方向に期待を裏切ってくれました。このキャラのためだけに手に取ってみる価値はそこそこありそうです。
とにかく普通にキャラ小説として楽しむのが正しいです。結構多くのキャラクターが出てくるのですが、キャラ小説として開き直った感じがあるのでキャラ立ちは皆結構良いです。少なくとも読んでいて「だれだ今喋っているのは？」みたいな混乱がありません。そういった意味では安心して楽しめますね。

うんうん、まあ次も買えるかなという星３つ。難しいストーリーとか痛い展開とかないので、安心して読める作品ではないでしょうかね。イラストもまあまあ悪くないですよ。