でぃ・えっち・えぃ（２）

でぃ・えっち・えぃ そのに! (電撃文庫)
	小宮 裕太 メディアワークス 2005-05 売り上げランキング : 228434 おすすめ平均 今回の〈大罪〉は《強欲》と《憤怒》 キャラはカワイイが・・・今後の活躍に期待したい。 どこで読めとおっしゃるのですか？ Amazonで詳しく見る by G-Tools

ダレだストーリー紹介：前巻と同じでいいや

神に選ばれた一人の清く正しい少年・神代光、そして彼を堕落させるべく悪魔側から遣わされる「七つの大罪」のそれぞれの「罪」を背負った７人の美少女。彼女達はそれぞれの「罪」を使って、あの手この手で少年を誘惑しまくるのだが、それに対して、天使に選ばれた一人の少女・白鳥愛が立ち上がった！
いえ、どうせね、あんまりにも代わり映えしないもんでもう紹介なんて同じで良いかなとか思ったりして・・・。なんか読了後に思ったのは「今後の展開が何となく見えたなー」という空虚な感じでしょうか。オープニングの少女漫画的な白鳥愛の一人語りから始まって、ラストも白鳥愛の一人語りで終了する。何か事件が起きてもあんまり変化する事なく、何となーく話が進んで行く感じですかね〜。

「ちょいエロ」のカテゴリには入っていますけど

それは裸が全編通して乱舞しているせいであって、実際のところ全く持ってエロくないですよ。ただの裸です。正直それ以上でも以下でもないな。脱げば良いってもんじゃないでしょ。つーか、コレで興奮できるのは小学校５年生までダスね。

主人公に魅力が無い！

主人公の神代光の正体（まあほとんどバレバレでしたけど）が前巻のラストで説明されてから特に変わった出来事の起こらなかった２巻で、いいんじゃない？　正直。まあ、それなりにまたしても「七つの大罪」の面々が神代光に罪を一つ犯させる事になんだかんだで成功する訳ですが、前巻と同じような感じで同じ様に解決しちゃうし。２巻目にしてもうマンネリっぽいですけど。
とにかく、主人公の神代光少年の魅力に欠ける事おびただしいですね。２巻になって違う展開を見せるかと思ったけど、相変わらず汚れを知らない少年のままだし。神のごとく清浄な少年って、つまり葛藤がなくてもの凄く人間味のない「バカ」って事でしょ？　汚れたおっさんには正直全く興味の湧かないキャラクターですな〜。多少は変化しつつあるんでしょうけど、その歩みが亀のごとく遅い。

驚きの展開が無い！

その穴埋めとばかりに女の子沢山出しているんでしょうけど、「七つの大罪」という枠にはめている為、正直なにか新しい事やっても全く新鮮みがないんだよな。意外性がない。とするとやっぱり他のところで読者を引きつけなきゃいけないんでしょうけど、結果として美少女キャラが脱いで、脱いで、脱いで、終了って感じです。

結論

星２つですかね。次ももう買ってあるんで読みますけど。
まあ、読めない訳じゃないんで、その辺は作者の筆力って言うのはそこそこあるのかも知れませんけど、いつまでたっても上昇気流に乗らなそうな物語の展開を見て、ちょっと今後どうしようかな、と思案中。７巻かけて「七つの大罪」を一つずつ潰していって、８巻ででかい事が起って大わらわになった後、白鳥愛の必殺合体炸裂で大逆転終了！　とか、あるいはその逆に走るのかも知れないけど、そんな展開かな〜とか思うと、購買意欲が湧かなくなってきますね。実際に既に７巻出ているみたいだけど、どんな展開をしているやら・・・。
中のイラストもさー「取りあえず女の子の際どいところとか、パンチラとか書いとけやー」って感じで捻りとか全然ないし、口絵のカラーイラストもまた裸の女の子二人とか書いているし・・・なんかもうちょっと新しい事考えつかないのかね。