きゅーきゅーキュート!(2)
きゅーきゅーキュート!〈2〉 (MF文庫J) | |
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ストーリー
前作の騒ぎが一通り収まって、その後正式に留学生となったキュート。そのキュートと一緒に登校出来たり、優秀な能力者達である「スターライト」達とお近づきになれたりして、とにもかくにも春日理刀の日常は穏やかに充実していた。
理刀とキュートの仲もなんとな〜く微妙に近づいたような気もするし、幸せだなあなどと感じていた理刀だったが、キュートに似た少女・スイートが現れた事で事態はちょっとした混乱状態に。さらに環をかけて「スターライト」の能力発表会「星影祭」に参加する事になったキュートとスイート、そして理刀。
相変わらず魔界のお姉様方を巻き込みつつ展開するラブコメディの2巻です。
主人公とヒロインが結構いいすね
ツンデレ娘とか無表情系とか見すぎていた昨今、普通に恋に悩んだり、意思表示をしたりといった事に悩んだりするキュートの姿がとても可愛らしいですねえ。理刀も結構一途な所があるようで、視線をあっちこっちとフラフラさせない所が微妙にリアルなような気がして、キライじゃあないです。若者っぽいバカさ加減は売りに出来る程持っていない主人公ですが、そのかわり意外に誠実で純情な所が結構良いですね。
・・・なんか女の子が沢山出てくると「あっちもイイけど、こっちも捨てがたい」ってなる主人公が出ている作品ばかり読みすぎてたのかなあ。普通の誠実さが眩しいぜ・・・。
新キャラ・スイート
キュートの一つ上のお姉さんです。ちょっと狙いすぎている感じがありますけど、まあキャラ小説としては良いんじゃないでしょうか。悪人でも無いし、善人でもないし、だからといって完成されすぎている感じも無いし、純情な所は純情だし・・・といった所でしょうかね。
しかし、押しも弱い
「この作品でしか読めない!」って感じる所がスゴく少ないですね。残念ながら。それは世界観だったりするかもしれないし、主人公の能力だったりするかもしれないし、話の展開だったりするかもしれないし・・・キュートを含め他の女の子キャラクターはそこそこ魅力的ではあるんですけど、それだけって感じがします。
もう少しこの本なりの強みを押し出してくれるともう少し面白くなると思うんだけど・・・例えば、やたらに多いお姉さん's を含めた家族愛とか、そういうの。
総合的に
星3つですね。
正直、読んでも読まなくてもいっかなーとか思いそうです。もう一つ魅力がないですね。悪くも無いんですが・・・あまり読み返したくなるような類いの本ではありませんでした。でも3巻は読んでみます。どうなるかな・・・。
イラストはまあ、キャラ小説という事を考えたらこんなもんでしょう。あまり想像力を高める助けにはなってくれませんね。