ファンタジー作品だと出てきますね、王様

ラノベでは珍しく無いですよね。

当然のように絶対権力者として政治の頂点に君臨している訳ですが、その名前をつけられた水があるのをご存知でしょうか。
これは塩酸と硝酸の混合水で、金、またはプラチナなどの貴金属すらも溶かす事ができる溶液として有名な王水(ウィキペディアへのリンク)です。その貴金属すら溶かす事が出来る溶解性から王水という名前がつけられた訳ですが。
この溶液の存在を知ったのは小学校高学年位だったはずですが「じゃあどうやって保存しておけばいいんだろう? ガラスだって溶けちゃうよね?」とか当時は思ったモンです。先生に聞いても正直曖昧な答えしか返ってこなかった事を覚えています。
調べて「王水ではガラスは溶かせない」という事を知ったのは実は随分後になってからでした。化学って不思議な事が沢山あるなあなどとしみじみ感じたり。

いつ頃発見されたか? 誰が発見したのか?

こんな溶液を発見したのはいつ頃? 西暦800年頃? 凄いなこれ、ふーん、イスラム錬金術師の手によるものらしいです。
でも何処かでこの溶液の価値を高めるためにわざわざ中世ヨーロッパの錬金術師(実際の発見者)が「昔のイスラム錬金術師の手による奇跡の薬品だ!」とか言って触れ回った結果、本当の発見者の名前が残らなかった・・・なんて話を聞いた事もあります。
彼らが化学の発展に大いに貢献したという事実だけは揺るがないけどね・・・とかね。発見した人は変な体面を気にせずに自分の名前言っておけば良かったのにね。どうせ金は作れないんだから、結局発見者は金持ちにはなれなかったんだろうな〜とか思ったりもしたり。

ところでというかなんと言うか

まあ大体においてこうした化学の発展なんていうものが「純粋な学術的好奇心の結果」として現れる事なんて実は非常にレアなケースなんでしょうね。
実際には金銭欲とか、名誉欲とか、権力欲とか、そういったものが色々ぐちゃぐちゃと混ざり合って出来上がってきたのが科学の歴史だと。この辺はどんな分野でも変わらないという事だとは思いますね。人間の欲望たるや限り無し、といった所でしょうか。

で、ここで言いたい事ですが


じゃあ、女王水とか、王女水とかはないんかな? というか女王水とかあったら良くね?


どんな水?「こんな水なんですが・・・いかがでしょうか? その、ヘンですか?」
あんな夢?「王女水はこれですわ。でも、恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい・・・」
想像しただけでぬおっ! 妄想してむふぅ! 空想の翼はどこまでも!(女王水の妄想モデル:アンリエッタ『ゼロの使い魔』、王女水の空想モデル:レティシア『風の歌、星の道』)
つまり言いたかった事はそれだけです。ラノベとの因果関係なぞほとんどないですね! みんな、こんな大人になっちゃダメだよ!