まじしゃんず・あかでみい(2)

ストーリー

主人公の羽瀬川拓人召喚した謎の生き物(?)はタナロットと名付けられ、拓人と一緒に暮らす事となった。で、芋づる式に従姉の鈴穂も同居(同棲?)を開始する。
一方、前回から奇妙な動きを見せ初めていた神界/魔界ともに伏線を回収するがごとく暗躍し始める。そこで初めて語られる<聖母>とは一体何か!?魔法バトルがちょっと熱い感じの第二巻。

やっぱりというか

神界/魔界サイドがそのまま動いてきましたね。なんというか・・・本当にベタベタだな〜と思った二巻ではあります。ヒロイン二人の同棲からなるほのエロラブコメバトル的展開に加え、「秘密の佐久間榮太郎ちゃん」の秘密が明かされたりとか・・・正直「あれ〜隠し球の発射はまだ速過ぎね〜?」とか思わないでも無かったですが、まあ妥当な展開と言えば妥当でして。いやはや、なんとも。

順当な恋の鞘当て

まーこれもベタのベタではありますが・・・、またしても引用。
タナロットの場合。

「タクトっ♪ タークト。みゅー?」

鈴穂の場合。

『離れなさい!!』

まあそのまんまですな。
しかしタナロットの無垢な心が少し成長して行くのを楽しめる感じもありますね。「生きている」とか「死んでいる」とかを理解しきっていないタナロットが溶け行く雪の結晶を切っ掛けに一歩成長する辺りのエピソードは結構良かったかなとか思います。

その他キャラ

実は意外にも霧島双葉/葉月姉弟コンビがいい味を出している事に気がつきました。なんだかほとんど出番が無い割には印象に残るキャラですね。個人的には非常に気になるキャラなので次の話位ではもう少しスポットライトを当てて欲しいなあとか思ってみたり・・・。

うーん

星3つかな。
安心して読める作品なんですけど、その分「このシリーズはアレが最高だ!」みたいな見所が無い作品かなーとか思いますね。あと、気のせいか描写が何となく淡白なせいか(それともいかにも王道の展開のせいか)、ゲームとかのシナリオを読んでいるような感じがしました。それは良い所なのか悪い所なのか? ちょっと判断に困ったりします。
しかし、チャムチャムのネタは懐かしかったな〜。もう随分昔の様な気がする・・・歳をとる訳だわ・・・。