アスラクライン(4)秘密の転校生のヒミツ

ストーリー

前回のラストで「プラグイン(?)」が追加された結果、夏目智春(なつめともはる)に取り憑いていた幽霊・操緒が誰にでも見える様になってしまい、「幽霊」という風にしておく事が出来なくなってしまった事により「転校生」として智春と一緒に学校に通う事になってしまっていた。しかしそこは生徒会が3つもある超常現象慣れした洛蕗和(ラクロワ)高校、多少の混乱はあったものの、普通に操緒の存在を受け入れる事に成功していた。
しかし、またこの微妙な時期に災厄は向こうからやってくる。金髪ロリの挙げ句「運食らい」の悪魔でもあるアニア・フォルチュナの来訪、謎の下着泥棒事件、悪魔を狙って猟る得体の知れない犯罪者の出現などなど。果たして智春の明日はどっちだ!?的な4巻です。ついに今まで分からなかった「あの言葉の意味」も説明されるよ!

アニアなんですけど

うーん、堂々たる登場なんですけど、実は意外に本編では取り上げられている時間が短かったような気がしたり。まあすでにヒロインクラスとしては操緒嵩月奏黒崎朱浬佐伯玲子などなどがいるためでしょうけど・・・それ以上に今回の話のために登場させたというよりは、今後のために登場させたって匂いがしますかね。
まあストレートで見事なロリキャラなので、今後の美味しい展開に期待しましょう。

大原杏なんですけど

まあ唯一安心して見ていられる日常キャラで、意外に好きなんですけどね。今回は結構出番がありましたが・・・ちょっとマイナスな表現のされ方が中心だったんでちょっと、うーん。まあ、挽回のシーンもちゃんとあったんで良いですけどね。
まあ挽回云々についてはどうでも良くて、彼女にもラヴの方面で見せ場を作って欲しいですね〜なんて思ったりもします。そういう意味では嵩月奏はヒジョーに優遇されている訳ですけど(まあお気に入りなんでいいですが)、大原杏も忘れずに!という事でどうでしょうか一つ。

アスラクラインなんですけど(その1)

いやー今回やっとそれがどういったものか説明される訳ですけど。
実際どんなものの事を指しているのかは分かりましたが、作品タイトルになっている理由までは分かりませんでしたね。大体この世界は2回目の世界だって設定自体が何処かに置いてけぼりになっている感じもしますし・・・。そろそろ情報を小出しにするペースを上げるか、物語全体の雰囲気の転換点みたいなものを用意して一気に話を進めてくれるかしてくれないと、ちょっと学園ドタバタものとしては飽きちゃうかなって感じもしますね。

アスラクラインなんですけど(その2)

そのうち主役が特定の動機を持って「アスラクライン」になるのは避けられない展開なんじゃないかなー?というかそうなってくれないと個人的に期待はずれ・・・なんて思わなくも無いんですけど、そうするとやっぱりその相手の最右翼はやっぱ(推定)Fカップなのか!? それとも反逆の金髪ロリなのか!? それともまだ見ぬ第三の刺客か!?
正直・・・世界の謎よりそちらの方が興味津々です。

そろそろ

作品全体の大きな流れがそろそろ見える様に(或は妄想出来る程度に)して欲しいかな。学園異能ドタバタラブコメとして読めば良いのか、学園異能シリアスドラマとして読めば良いのか分かりません。作者自体がその辺を狙って書いているみたいだけど、個人的にはどっち付かずで総合的な印象がちょっと弱くなってしまっている感じかな?
私の印象としてはシリアス:コメディ比が今の所4:6って感じですかね。個人的には8:2か2:8のどちらか位にして欲しいんですけど・・・。

まあそれでも

星3つはあげられると思うね。楽しめたし。
話の構成自体は非常に安定している感じがあって、流れに無理が無い辺りは上手いなと思いました。ただ・・・下着ドロの理由だけは流石にちょっと強引と違わねーか? と思わないでも無かったですけどね。

感想リンク

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