超妹大戦シスマゲドン(1)(2)

超妹大戦シスマゲドン (1) (ファミ通文庫)

超妹大戦シスマゲドン (1) (ファミ通文庫)

超妹大戦シスマゲドン2 (ファミ通文庫)

超妹大戦シスマゲドン2 (ファミ通文庫)

これね。この間の買う時に恥ずかしく無いラノベで「逆に恥ずかしい」方向で取り上げた一冊だったんだけど、積まれていたのでコレを機会に読んでみたんですね。
・・・。
ラノベ以外ではあり得ないタイトル、あり得ない展開、あり得ないオチを迎えるある分野(つまり妹)において最大最強最悪の小説ですよ。正直1巻読了時点では「あー微妙。これは2巻も期待できないかも判らんね」と思っていたんですけど、2巻の怒濤の展開が全てを払拭します。

ストーリー

説明が可能なのかどうなのか判らないけど、とにかく。

  • 主人公は烏山サトルとソラの兄妹
  • 「妹コントローラー」を手に入れた彼らは二つの謎の巨大妹機関の争いに巻き込まれる
  • S−1グランプリ<最強妹決定戦>に何故か参戦
  • とにかく妹のための妹による妹を愛でるための本

キャラクターなど

  • スーパー妹”黄金の妹”
  • 次期主力型超音速航空妹
  • ヨーガの神秘でメイド妹
  • 最大火力でドジッ子
  • 108人水滸伝
  • 獣ミミロリ巨大化妹
  • ドイツの科学力は世界一妹
  • 巫女巫女妹
  • 「這い寄る純情」の邪神妹
  • 人類以前から存在していた超古代の妹

・・・列挙していて頭が痛くなってきた・・・のも確かですが、ダメダメの無茶苦茶な展開が、2巻にかけて猛烈な盛り上がりを見せるのも事実。一体作者が何を考えていたのかはさっぱり判りませんが、ある種のトンデモ本である事は間違いなく、読まないと損です。

馬鹿名言

「風流人が四季折々の趣をそれぞれに味わうがごとく、妹の喜怒哀楽の情のすべてを愛で尽くしてこそ兄の道! 笑ってよし、泣いてよし――中でもソラよ、兄はおまえのぷりぷり怒る姿が大好きですッ!」

『僕に、ないもの……?』
「そう――それは兄と妹の、心と体のスキンシップ! ひとことで言えば兄妹愛ッ!! この大会の出場者は単なる奇人変人を超えた怪人や珍生物ばかりだが、おのが兄妹に対する思いはひとつ! 然るに――」
サトルがそこでひと呼吸置くと、会場がしんと静まりかえった。
「おまえは妹のカタログスペックにしか興味がない! 妹を真に愛してはおらん! ぶっちゃけこの会場で、妹を嫁にする覚悟がないのはおまえだけだッ!!」

まさしく

ハルマゲドン、いやシスマゲドンですね。もう馬鹿なのかシリアスなのか、分類不能感がスゴいですが、合計星4つですね。ただし、1巻のみなら星3つ、2巻が星5つですかね。
我こそはラノベ読みであるという皆様、そしてまだこの本を読んでいない皆様、ぜひ手に取ってみて下さい。

感想リンク

ウパ日記
ウパさんは厳しい評価ですね。言われてみれば「確かに」と思える所が・・・流石ウパさん、「萌えの声を聞くもの」というか、なんというか・・・読んでいなければ必見です。