えきさいと・ぶるう

ストーリー

精霊至上主義現実派という思想団体(?)に所属する精霊・ルーファは、リーダーの精霊であるハイディから「人間をこき使って手なずけてやるのよ!」という指示を受け、高名な神曲楽士であるシーヴァル・リグルスを狙ってある種のテロ(精霊が人間をこき使ってやる!)活動を行おうとします。そのためにルーファはリグルスがいるというある一軒のボロアパートの一室に飛び込んだのですが、ああ勘違い、そこにいたのは高名でも神曲楽士でもないリグルスの兄・クルナがいたのでした・・・。
クルナは神曲楽士の落ちこぼれ、神曲こそ弾けませんが「精神直撃系の怪音波(黒板を爪で引っ掻く音)」とかを発して逆にルーファを屈服させてしまい、ルーファは召使い以下の存在となってクルナに仕えるハメになってしまうのですが・・・。
赤、黒、白ときて青はドタバタコメディなのか!?と言った感じのポリフォニカシリーズの青の1巻です。

眼鏡で巨乳ですね

いやもちろん精霊のルーファですけどね。
いや実際どうやったらこんなおっぱいになりますか。実在の人間ではありえない張り出し加減と質量ですね。間違いなく大きなグレープフルーツか、メロン1個分のビタミンCがその胸には混入されておりまして、ウエストラインの細さを裏切るでか乳の大増量セールには、紳士としての振る舞いと教養を身につけたこの私でさえも一瞬取り乱してパンツを脱ぎそうになってしまいました。とにかくこんなに腫れていては大変でしょうから揉みほぐさないといけませんね。
・・・嘘だって分かってるよね?

まあコメディですけど

なんとも微妙な辺りを行ったり来たりしている感じですね。どうせコメディなら完全にコメディ展開にしてしまっても良かったような気もしますけど、中盤から後半の展開は意外にシリアスです。
主役のルーファの性格はもう眼鏡っ娘で巨乳でダメダメでとぼけていてアホっぽいというもう鉄板キャラとして成立しているんですが、クルナがもう一つ押しが足りない感じですね。まあどっちに転んでもクルナはポジティブなダメ人間というはた迷惑極まりないタイプとして書かれているんですが、もう一つ愛嬌が足りないので面白がれないなあって感じでしょうか。時々良い事を言ったりもするんですけどね。

みどころ?

うーん、前半は精霊たちのすったもんだですかね。
精霊至上主義現実派とか精霊至上主義過激派とかいってますけど活動内容はメタメタでボロボロなので、そのダメっぷりをみて楽しむ話で良いかもしれないですね。
後半はシリアスなので、ピンチをいかに主人公たちが乗り越えていくかって辺りが見所なんですが、どうせこういう展開にするなら最初からシリアスでも良かったんでないかな? とか思います。

総合

星3つは付けるかな?
ルーファがどこまで狙ってたんだかがさっぱり分からないんですけど(最後まで読むと余計分からなくなるという)、まあその辺の細かい突っ込みは無しにしましょうか。キャラクター描写は今イチですけど、ストーリー全体は意外に良く作られているのでそこそこ楽しめるのではないでしょうか。しかしコメディとシリアスのどっちかに決めて続きを書いてくれないと、今後続けて読むのは苦しそう。「おっぱいは大きいけどそれだけじゃ読んでられねえなァ? こっちも慈善事業じゃないからねえ」って感じでしょうか。
兎塚エイジ氏のイラストは・・・所々面白いのがあったのでまあ良いかって感じでしょうかね。ちゃぶ台囲んでのご飯のシーンとか。・・・しかし、同じ絵師のはずなのに、なんでルイズと違って萌えないかな〜? ちなみにお気に入りのキャラはルーファではなくてハイディですかね。理由? その、馬鹿だから?