バカとテストと召喚獣(2)
バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫 (い3-1-2)) | |
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”文学少女”が手元にあるのにこちらを優先する私はバカです。
ストーリー
テストの点数に応じて強さの決まる召喚獣を呼び出せる謎のシステムによって運営される文月学園。前回のクラス単位での「召喚獣による対抗戦」による下克上に失敗し、見事に最悪な環境にブチ込まれたFクラスの面々。
さすがに「みかん箱」+「ござ」という学習環境は如何なものか? という事でなんとか金を稼いでせめて設備を何とかしようと考えた吉井明久と坂本雄二のFクラス筆頭バカの二人。彼らは文化祭の「召喚獣の試合」と「模擬店の売り上げ」に未来を賭ける事になるのですが、そこには学校側の陰謀やら、姫路瑞希の転校話なんかも合わさって良く分からない展開に・・・という馬鹿な話。
キャラクター
流石に1巻を読んだ時ほどの衝撃こそ無いですが、バカはバカです。
吉井明久
どこまでいってもバカ中のバカ。こいつから取り柄であるバカを取ったら何が残るのか分からない主人公。
姫路さんが転校? そんな馬鹿な。折角同じクラスになって、いよいよこれからって時に転校しちゃうなんて。まだ楽しい思い出も作ってないし、膝枕も耳掃除もしてもらってない。だいたい、彼女が転校しちゃったらこのクラスはどうなる? 唯一の清涼剤である彼女がいなくなれば、クラスは崩壊し、暴力と略奪の跋扈する地獄になるだろう。そして全員の髪型が某世紀末救世主伝説の脇役のようにモヒカンになること間違い無しだ。それできっと秀吉を巡って血で血を洗うような抗争が続く日々に——
「む。マズい。明久が処理落ちしかけとるぞ」
おまえは使い込んだWindowsMeか。・・・ま、今回は結構熱血してくれたりするんですが、バカはバカのままが安心できると思います。やはり野に置け蓮華草(なにそれ?)
姫路瑞希
風邪のせいで成績優秀者であるにも関わらずFクラスに来てしまい、挙げ句何を間違ったか主人公のバカが好きな巨乳気味の美少女。今回転校の危機にさらされるが、何とかしようと頑張ってみたりする健気な女の子。主人公のバカのどこが良いのだ。
しかし1巻の時より積極的になって来ており、必要とあらば明久に過激な折檻を加えられるようになったという、間違った方向に積極的になりつつある少女。
「吉井君はずるいです……。どうして美波ちゃんとは家族ぐるみの付き合いなんですか? 私はまた両親にも会ってもらってないのに……。もしかして、実はもう『お義兄ちゃん』になっちゃってたり……」
いいから考え直せ。
全方位に向かって優秀っぽいけど、料理だけは産業廃棄物、あるいは化学兵器のようなものしか作れない強者。
坂本雄二&霧島翔子
雄二は成績は頑張れば良いらしいのだが、OSで言えばカーネルに致命的なバグがあるタイプのバカ。ある意味においてもう本当にどうしようもない程バカなのだが、Aクラスの霧島翔子に一方的に(?)果てしの無い愛を注がれており、既に人生の墓場に片足どころか半身を突っ込みつつある十六歳。
「……貸し一つ」
「だ、そうだ、明久」
「わかったよ。御礼に今度雄二を一日自由にしていいよ」
「……ありがとう。吉井は良い人」
「ちょっと待て! どうして俺が!」
おそらく式の準備は半ば整っているので、多分3巻が出る時には一児の子持ちとかになっているはず。
島田美波(姉)&葉月(妹)
- 「ポニーテール de 貧乳」というある種の大きなお友達の深層心理にアニマとして存在していそうな属性を備え持つ姉。
- 「ロリータ de ツインテール」というやはりある種のマニア層の脳髄奥深くに神話という感じで記憶されていそうな妹。
お、文字数が上下でぴったり同じで良い感じ! ・・・とにかく、姉妹そろってなぜかバカが好きらしい。
これは致命的な脳の病のせいかもしれないですが、学校の成績が悪いのは帰国子女で日本語の読みに問題があるかららしいです。
「仕方ないわね。二本刺したら聞いてあげるからちょっと待ってなさい」
「あのね、美波。包丁って一本でも刺さったら致命傷なんだよ?」
愛は暴力。
『その……すっごくバカなお兄ちゃんだったんです!』
『『吉井だな』』
姉妹そろって容赦というものを知らない。
木下秀吉
もう何となく説明しなくても良いんじゃないかという気がしてきたなこいつ。作中で誰よりもセクハラの被害にあっているのだけど、仕方がないじゃないか! だって、だって・・・その辺は口絵イラストで理由を確認してくれたまえ。
「……最近、明久がワシのことを女として見ておるような気がするんじゃが」
「気のせいだ。秀吉は秀吉だろう」
「うん。雄二の言うとおりだよ。秀吉は性別が『秀吉』で良いと思う。男とか女とかじゃないさ」
ちなみに緊縛シーンなども取り揃えております。
土屋康太
「ムッツリーニ」の二つ名で呼ばれ、そして恐れられる保健体育一点集中型のバカ。もう犯罪に手を染めている。
「なにこれ? ラジオみたいに見えるけど」
「…………盗聴の受信機」
盗撮も間違いなくどこかでやっています。後はいつどのタイミングで後ろに手が回るかだけです。
お笑いライトノベル、再び
流石に1巻程の衝撃がないのと、ちょっとこの辺の展開は要らんのと違うかな? なんて思った所があったので星一つ減らしていますが、面白い事は面白いです・・・というか、単にテンポとか文体が好みなんだな。次が出るならもっと馬鹿でいいのでお願いします。今回のバカテストは今イチだったかな〜。
で、実は葉賀ユイ氏のイラストがやりたい放題で楽しかったりします。巻頭カラーの漫画も楽しいですね。
感想リンク
まいじゃー推進委員会! booklines.net Alles ist im Wandel ライトノベル名言図書館 ラノベ365日 ライトノベル読もうぜ!
ラノベ365日の愛咲優詩さんも秀吉萌えですね。こう・・・感想を色々徘徊していると姫路瑞希がいなくなった場合確かに秀吉争奪戦が起きそうな気がしてきましたよ・・・!?