おと×まほ
おと×まほ (GA文庫 (し-02-01)) | |
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ストーリー
どう考えても小学生にしか見えない母親・白姫此方(しらひめこなた)を持つ主人公の白姫彼方(しらひめかなた)は、母の驚愕の告白を受ける。
「実はね、かーさま——魔法少女だったの」
詐欺まがいの手段で魔法少女にされてしまう彼方は、今まで普通の飼い猫だとおもっていたモエルも実は魔法少女の使い魔だったという事が明らかになったり、街に侵攻してくる謎の敵——ノイズとなし崩しに戦う事になってしまうのだった。
しかし、最大の問題はノイズとか使い魔の猫が喋る事でもなんでもない、白姫彼方が、少年だったという事である!
変態しか出ません!
登場人物はいちいち変態です。性別を越えた変態です。まあ、ネタバレを避けつつ色々見ていきましょうか・・・。
白姫彼方
本編の主人公。
小学生にしか見えない母親を親に持つ主人公の少年。放っておいても美少女にしか見えない自分の外見に微妙にコンプレックスを感じつつも、まあ仕方が無いかもしれない・・・と微妙に性別を越えた適用能力を持っている少年。
少年だけど「職業:魔法少女」であるからして、当然変身する。変身して何やら萌えるコスチュームにその身を包んでしまったりする。おい、日本大丈夫か。
白姫此方
変態その1。
外見的に小学生、年上に見て中学生という主人公の母・・・らしい。時々息子(?)であるはずの彼方に色っぽい視線を送ったりするかなりアレな人。
「あらあら。それじゃあ今度、試して……みる?」
上目遣いで悩ましげな視線を送ってくる。箸を口からつぷ、と抜き取る動きが、妙に艶かしい。
ちなみに主人公の彼方が髪を伸ばしっぱなしにしているのもこの人の強い要望によるものですが・・・しかしあれだ「八神くんの家庭の事情」より業が深いぞ。深すぎる・・・。流石に野放しにしておくと色々問題になるぞコレ・・・。性別を現実と変えて育てたりすると人格形成に大きな問題が出るぞ(ちょっと真面目な話)。一種の虐待なんじゃねーのかな〜コレ?
・・・しかし最大の問題は彼方が本当にこの女性から生まれたのだとしたら、誰がこの母(見た目小学生魔法少女)と子作りしたのかって事なんではないかと思う。おーい、父親は名乗り出ろー!
モエル
変態その2で外見は猫。
主人公である彼方に魔法少女である事の基本を叩き込もうとし、さらに萌えキメポーズやら、変にエロい事を要求し、挙げ句の果てにそれで興奮したり、黒い波動を放ったりする危険な使い魔?
「ミニスカートというただでさえギリギリな布きれを、自らの手でさらにつまみ上げるという背徳的行為。だんだんと露わになる柔らかな太股、それ以上は決して見せない、がゆえに生まれるもどかしさ! 想像力という壁にひたすら爪を立てる、未完の美術品を思わせるこのポーズ! これをロマンといわずしてなんと言う——」
俺はロングスカートをめくるのこそが自らスカートをめくるという行為の王道であり、基本であり、そして素晴らしいと思うのだがどうか。とにかく貴様とはこの路線では仲良くなれねーな!
「ちょっ、キミっ、こんなとこで……はぅ、こ、こらぁっ……耳、引っ張っちゃだめだったら……! あっ、尻尾だけは勘弁して、そ、そこは弱い……から——ぁ、んっ……」
ちなみにモエルの性別はなんだか分かりませんが(ぶっちゃけどうでもいいか?)、こんなんばっかしですコイツ。
いいんちょ
いいんちょです。眼鏡は基本装備。
ぽややんとした性格ながら彼方の所有権を主張してみたり、その実彼方をなんとなく男として見れていない様な・・・なんだか立ち位置的に境界例の一部に組み込まれてしまいそうなアレですが、時々とんでもない事を平気でします。
「白姫君の耳、おいひい——ぴちゅ」
「んひゃああっ!? ちょっと、舌、入れないで——それ以上は、ほんとに……」
いきなり耳ナメかよ!?
ちなみにいいんちょ権限を程よく使用して、ちょい悪な事くらいはします。
グレイス・チャペル
もう一人の魔法少女です。
「〜ですの」喋りを繰り出す人物ですが、メンタル面では一番の常識人のようか気がするから恐ろしい。見所は後半、基本的に口ぶりから想像できる性格と考えてもらって間違いありません。
ズバリ、俺はダメだ
なにをどう言っても性別の壁を越えられません!
物語的には「可愛いは正義」で「可愛けりゃなんでもOK」なんですが、俺的には完全にアウトだ! せめて魔法少女に変身する時は性別も切り替わってくれないとダメ・・・いや、元が男の場合はどうしたってダメだ・・・なにやらこの作品で己の限界に直面した感じ。
話の中では少年が魔法少女になる辺りの倒錯がなんだか程よく説明されていたりするんですが、いやあ、生理的嫌悪感が何やらムクムクと・・・やっぱ受け入れられねえなあ。
総合
星2つ。
しかし話作り自体は王道的で意外にまあ読めるので、上記の生理的嫌悪感を感じない人、それどころか「我、そういうなんとなく倒錯した感じのナニをの求め訴えたり!」とかって人は突撃してみるのもありだとは思う。おもいっきりツボにはまる可能性もありますけど、帰り道は無いからね?
イラストは「とらドラ!」で有名なヤス氏ですが・・・可愛く描かれたってダメなものはダメだぁ! 俺の脳内映像はそんものじゃジャミングしきれねーんだぁ! いや、下手とかはないけどね。
感想リンク
booklines.net まいじゃー推進委員会! 今日もだらだら、読書日記。 猫拳@はてな Alles ist im Wandel ラノベ365日 ウパ日記
感想を読んでいて、「今日もだらだら、読書日記。」のうららさんに対する敗北感が強まる一方の今日この頃です。ギャップ・・・なるほど、ギャップね・・・! それは大事な要素かもしれない! うららさんの感想を読んでいちいち納得している自分がいるのでした・・・ぐう。本当に上には上がいるよね、このセカイはさ・・・!
ちなみに追加で感想のあがった「猫拳@はてな」のcatfistさんの熱い方語りに「解脱しちゃう・・・んじゃなくてもうとっくの昔に解脱してるじゃないか!」とか思ったとか思わなかったとか。
魔法少女関連ではcatfistさんは全身のチャクラが開きまくってますね。完全なる覚者です。
「Alles ist im Wandel」のコウさんは、私と同じ側の人ですね。普通の人がいて「まだまだこの世界も捨てたもんじゃないな!」と安心しました。