デモンパラサイト

ストーリー

顔に派手な傷をもつ高校生・向日葵(ひゅうがあおい)は、ある雨の振る夜に、何か奇怪な化け物に襲われている少女を助ける。少女を襲ったのは最近話題になっている「悪魔事件」の犯人と思われる化け物。
葵はそれなりの格闘の心得などもあったのだが、化け物の圧倒的な力に命を落としそうになる。しかしその時、助けようとしていた少女が、彼に何かの力を与えたのだった。

「……これよりおまえは生まれ変わる。我が守り手として、人を越えた存在として……」

悪魔憑き達が徘徊する世界で綴られるアクションストーリーの1巻?

う? うう?

本気かどうか良く分からないけど、つまらなかったなあ・・・。
正直作者には悪いけど、主人公の向日葵が少女・八頭桜子(やがしらさくらこ)を命を投げ出してまで助ける動機がかな〜り弱い様な気もするし(色々あるとは言え、いきなりそんな気になるんかね?)。
そしてまた八頭桜子の中途半端に「何も知らない感」とか「敢えて男みたいな話し方とかをする」なんて所がありがちのように感じたし・・・。
とにかくキャラクターの魅力が足りないというか、上手く書けていないというか・・・、これ、後半から登場するキャラクターとかも言えますね。安易だなあって感じちゃったな。

さらに言えば

「悪魔憑き」≒「寄生虫憑き」っていうのはそれ程悪い発想では無いとも思ったけど、やっぱりその「力の現れ方」が「変身」って言うのがまたもの凄く安易だなあ・・・とか思った。
まあ変身ヒーローものとかが好きな人ならそれなりに魅力を感じるかもしれないけど、ラストの方の展開はほぼ予想可能な展開になってしまってちょっと(かなり?)拍子抜けでしたかね。

総合

うーん、星2つ。
読む人によってかなり変わりそうな気もするけど、ほぼ全てのキャラクターに対して全くと言っていい程魅力を感じませんでした。話の流れも捻りが無いように感じたし、悪役は台詞一つで「ああ、コイツは雑魚なのね!?」って分かる感じだし・・・続きを出されても買わないに違いない。個人的に地雷。
ただ、本の作り方(各章の頭に挟まれる単文と用語集、それにイラストなどの構成)は結構良いと思いましたね。これは編集が指示した仕事かな? だったら編集者はそこそこ良い仕事をしたと思います。
植田亮氏のイラストはまあまあ良かったとは思う。及第点はあげられると思いますね。

感想リンク

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