読みが4音のタイトルのラノベ、多くなった?

ライトノベル全体は

最近ガガガ文庫(ルルルもですけど)大手出版社の参入などもあって活気づいていて(?)、出版タイトルも随分増えたんではないかなと思うんですけど、それでもライトノベルとして出版される本がそんなに多い訳ではないですよね。それなのに「4音タイトル」の付いた本がけっこうある・・・気になりました・・・気になっちゃいました! と言う訳でちょっとまたしてもリストアップ。
一応「こうした方が分かりやすいかな?」ということで分野分けしてます。

(管理人が見た時)元々そういう言葉があるのでそれをタイトルにしているとまあ分かる系

作品タイトル レーベル 管理人のコメント
いぬかみっ! 電撃文庫 これはそのまま「犬神」ですな。一応見た瞬間に意味は分かりましたけど。
ギオン 電撃文庫 一応こういう固有名詞があるのでそれほど違和感はないかな?ゲームとかで敵キャラの名前とかでもあったような気がする。
GOSICK 富士見ミステリー文庫 河童さんの情報感謝。アルファベット表記なので気がつきませんでしたが、読みは「ゴシック」ですが、一般的にゴシックは「GOTHIC」と表記されますから、これだけだと意味も分かりませんね。
お・り・が・み 角川スニーカー文庫 元が「折り紙」なのは分かりますが、一体どんな話なのかを語っていませんねえ。折り紙バトル物とか?
アキカン! 集英社スーパーダッシュ文庫 こりゃどう考えても「空き缶」ですな。タイトルとして言葉の選択が適当であるかどうかは疑問ですが。
ぷいぷい! MF文庫 作品を読んでいるので「チチンプイプイ」の「ぷいぷい」だと分かりますけど、読んでいないと怪しい。少なくとも表紙くらいは見ないと意味不明。
総合コメント

イメージを優先させたって感じが強いですね。まあ確かに「犬神っ!」「空き缶!」とかより印象は柔らかくなりますね。
でもどんな話なのかはタイトルだけだとさっぱり分かりませんな。それでもまあ多分普通にどんな意味の言葉なのかは分かると思う。・・・レギオンは怪しいけどB級の特撮映画とかでありそうな感じ。そんなに珍しくもないかな? 言葉を省略して強引に4音にしている感じはあまりしないですね。

(管理人が見た時)ぱっと見で一つ、または複数の単語を省略しているのだろうと分かる系

作品タイトル レーベル 管理人のコメント
だめあね ファミ通文庫 省略して崩してますけどまあこれは「駄目な姉」でしょうね。読んでないので完全に推測ですけど。
ねくろま。 MF文庫 ・・・多分「ネクロマンサー」からなんでしょうな。でも分からない人はさっぱり分からないと思う。
ムシウタ 角川スニーカー文庫 うららさんの情報感謝。「虫」と「歌(唄?)」の合成語でしょうな。読む前は「鈴虫とか出てくるはなしじゃろうか・・・」とか思ったとか思わなかったとか。
かむなぎ GA文庫 「神」に「薙ぎ」かな? 何となくそんな感じではなかろうかと思うけど、どうすかね?
総合コメント

なんとなく「一見さんお断り」の匂いがしますね。
タイトルだけで「普通の人お断り」というか・・・。特に「ねくろま。」とか。だって意味分かんないもん。映画とかなら多分「ネクロマンサー」になりそうだし、「だめあね」の場合は映画ならわざわざこんなタイトルにせず「駄目な姉と気弱なボク」見たいな感じにするんじゃないのかなあ。読んでないけど。

(管理人が見た時)途中に「×」「★」とか入れてなんとか形にしてると思った系

作品タイトル レーベル 管理人のコメント
れでぃ×ばと! 電撃文庫 読んでいるので分かりますが、まあ「レディ」×「バトラー」なんでしょうね。バトラーの方は流石に読まんと分からんわ。
殺×愛 富士見ファンタジア 読みは「きるらぶ」。近いうちに読みますけど。
おと×まほ GA文庫 「男の子」の「おと」に、「魔法少女」の「まほ」でしょうか。混ざっちゃいけないモノが混ざっている気が。
ラブ★ゆう 集英社スーパーダッシュ文庫 「ラブ」にそのまま「勇者」の「ゆう」ですかね。うーん・・・。
たま◇なま HJ文庫 さっぱり不明でした。実は読了済みなんですけど・・・。
総合コメント

「×」とか入れるの流行ってるんですかね? 「×」=「and」って感じなんでしょうね。多分「攻め受け」ではないと思う・・・。「★」とかは「×」の発展系というかそんな感じでしょうけど、正確な所はさっぱり分かりません。

(管理人が見た時)響きか字面を重視して(多分)意味はそっちのけだと思った系

作品タイトル レーベル 管理人のコメント
とらドラ! 電撃文庫 作品を読まないとサッパリ意味が分かりません。まあ楽しい本ですけど。
シゴフミ 電撃文庫 管理人未読。タイトルだけだと一体どんな本なのか推測不可能領域です。
アリソン 電撃文庫 うららさんの情報感謝。アリソンが登場人物の名前なので、ある意味どんな話なのか読まないとさっぱり分かりませんな。
れじみる。 電撃文庫 レジンキャストミルクを省略したシロモノですが、本編をしらないと完全に意味不明ですな〜。
まぶらほ 富士見ファンタジア 管理人ほとんど読んでません! 正確には途中まで読んだけど忘れた! うーん、マブダチの「マブ」? じゃあ「らほ」はなんだ。
かのこん MF文庫 確か「彼女はこん、と咳をして」の省略形だったような気がする。これもせめて表紙を見ないと推測も出来ない・・・と思う。
えむえむっ MF文庫 これはもう単純に主人公の体質から来ているんでしょう。しかし2回繰り返す意味は分かりませんね。
タマラセ 角川スニーカー文庫 作品中に出てくるオリジナル(?)の単語をそのままタイトルにしている口ですな。さっぱり意味が分かりません。
総合コメント

ほとんど読者側に投げっ放しな感じがする。
作品を全く知らない人にタイトルだけでどんな話なのか想像させてみて、どんな作品なのか正解できるかどうか興味があります・・・出来ないと思いますけど。「とらドラ!」なんて作品の中に登場する固有名詞(二人分)を略して繋げたという手法ですから、もうタイトルだけだとさっぱりですね。

実際には

原作があって、それをノベライズしている作品なんかも入れるともっと増えますね。
また去年から今年位のデータしか見ていないので、ひょっとしたら遡るともっと増えるかも知れません。それでも・・・やっぱり結構多いですね。しかも多分昔より確実に増えたかな? なんて思いますけど・・・どうでしょう?
※ コメント欄でのご意見で、「けんぷファー」「カーリー」なども現在挙ってますね〜。

うーん

別にこれらのタイトルが問題だとかって事は無いんですけど、ある意味で「初心者お断り」的なタイトルが増えているって所が興味ありますね。理由を適当に考えてみました。以下のような感じです。

  • 可能性A:他のメディアからの浸食
    • 4音タイトルが受け入れられやすい土壌が他のメディアから流入されたため。
  • 可能性B:最適化の結果
    • 単語を省略することで語感を良くしつつ、省略された所を読者に勝手に想像させることで情報量を減らさずに済むため。
  • 可能性C:語感優先
    • タイトル単体の持つ意味は適当でも良いと判断できる理由が統計的(売り上げとか)にあるため。
  • 可能性D:読者の情報リテラシーの上昇
    • 本屋以外から本に関する情報を収集できる機会(ネットの普及など)が増えたため、また読者層が特にそうした事を得意にしている人間が多いため、タイトルが多少意味不明でも困らなくなったため。
  • 可能性E:編集部が気を効かせた
    • 略されて4文字程度の愛称で呼ばれる例が多いので、最初から4文字にまとめとけば良くない?(sparkさんの意見)
  • 可能性F:客引き効果
    • 変わったタイトルを付けて読者の興味を惹こうとした結果こんなことに。(河童さん、tonboさんの意見)
  • 可能性G:なんとなく
    • ただぼんやりとした不安から。

・・・うーん、適当に考えたから普通に「AとBの両方が本当の理由」とかありそうですね・・・。
きっとラノベ以外でも(マンガとかゲームとか)でも同じような4音タイトルは増加傾向にあるような気もします。一般文芸作品ではどうなんだろう? 誰か知りません? ひょっとすると映画とかも同じ傾向かあるのかな? ・・・理由を教えて中の人!