アキカン！ ２缶めっ
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この作者さ・・・本当に馬鹿だと思うんだオレ。
ストーリー
とにかくよく分からないものの、この世界はスチール缶とアルミ缶のどちらかを選ぶという謎の戦いがあるらしく、それは「アキカン・エレクト」と呼ばれているらしい。本当ならセレクトなはずであるが、シモっぽい陰謀だか勘違いだかでエレクトになったらしいネーミングではある。
ちなみに主人公は少女化（ガーリッシュ）したスチール缶のオーナー・大地カケル。そして彼と行動をともにすることになるアキカンのメロンである。
ついでに言えばカケルの幼馴染みの天空寺なじみもアキカンのオーナーであり、アルミ缶のエールを一緒に行動している。・・・というかアキカンのメロンもエールも一緒の学校に通っているという始末。
一通りの争いは１缶（？）で通り過ぎ、今の所平和だ。その平和をひたすらアホらしく書いた２巻（缶）目。
宣言してみる
オレはこの作者を、心の底から馬鹿だと思う。
だって馬鹿なんだ。本当に馬鹿なんだよ・・・。
ちょっと主人公の頭の方のセリフを一つ引用してみる。
「——ああそうや！ ヤッたった！ お前以外のジュースを飲もうとしたった！」
開き直った。
「なんや、文句あるんか！？ オレはお前の主人やで！？ オレがどの女を抱こうが、オレの勝手やないか！ 女はすっこんどき！ 女はすっこんどきや！」」
他にもね？
手持ちぶさたになったカケルが、教室の隅で椅子を押し倒して「ハァハァ、可愛いよ椅子ぅ、オレの椅子ぅ、もう逃がさないぜぇ、ハァハァ、辛抱たまらん」と撫で回しながらキスをしていると、一人の男が苦笑いしながらやってきた。
「まったく、なんでカケルの周りには可愛い女の子ばっかりが集まるんだ」
「……」ちらっとだけ見上げ、「…………。ハァハァ、オゥ、なんて奇麗な漆塗りなんだ。いやらしく黒光りしていやがるぜぇ。一体何人の生徒の尻にこすられたんだ？ んン？」
「ナチュラルに無視しないでよっ！」
・・・。
正直ね、ラノベ沢山読んでるじゃないですか。だから主人公の性格の細かい所とか忘れてたんですけど、いきなり巻き戻しをかけられましたよ？
学校のクラス内での悪のりもかなり激しいんですが、実は「殺×愛」みたいな嘘くささを感じなかったりします。なんでかって？
・・・馬鹿な私の波長に近く、非常にお下劣であるためです。まさしくお下劣自身。
名言ピックアップ
「いかにも！ たとえばこの『cos t』とはそのままズバリ、『コスって』となる。コスプレをして木馬にまたがれということである！ そして『tan』というのは『啖』、つまり私の顔に啖を吐きかけてということである！ そして『sin』とは『侵入』であり、なにを意味するかは子供でもわかること！ XとYの意味は言わずもがなである！ そうではありませんか！」
「それはなまはげだ。米どころ東北が誇る伝統行事で、ロリペド野郎が公然と幼女に声をかけることができる神聖な儀式だ」
「——なじみ。愛しているゼ。オマエのココロもカラダもすべてオレのものだゼ。——なーんて言われちゃったりしてぇ！ カケルちゃんのえっちぃ〜！ へけへけっ、なじみそんなカルイ女じゃないも〜ん！ へけっ、へけへけへけっ」
「やあっ、そんな風に触ったら、ぁんっ！」
……さて、どうやってとびだしてやろうか。
１．「カバディ」を連呼しながら中腰で急速に接近→カケルとなじみ、インドへ武者修行へ。
２．ムーンウォークをしながら世界の中心で「ポー！」を叫ぶ→なじみ、ネバーランドへ。
３．生まれたままのオレ。全てを受け入れて欲しい→カケル、少年院へ。
……カケルはシミュレーションをした結果、普通に登場することにした。
「しゃるしゃるぷっ、しゃるしゃるぷっ、しゃるしゃるぷっぱっぱあ〜♪ ウッ！ パッ！ ウッ！ パッ！ しゃるしゃるぷっ、しゃるしゃるぷっ、しゃるしゃるぷっぷっぷるー♪」
「かわいいでしょ？ かわいい？ かわい？ 河合さん？」
「河合さん？」
「うん、河合さん」
「河合さんはオレが殺した」
会話になっていない。
・・・まあ
アレです。
変な言葉ばかりピックアップしていますが、ラブコメとしてかなり優秀な感じですよ。
「エール——なじみ——カケル——メロン」路線が完全に泥沼化している所がまた最高です。
実際のところ、この２巻ではスチール缶とアルミ缶の対決「アキカン・エレクト」が完全にストップしていますが、そんなことはどうでもいいです。面白かったです。
総合
何も言わずに星５つ。
他に言うべきことは何も無い。もう細かいことは上の文章をよんで各自判断の後個別撃破してくれ給え。
