F.E.A.R.
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ほら
社会人になるとゲームやる時間が少なくなるじゃないですか。
あったとしても大作RPGとかだと「次のセーブポイントが出るまで止められない」なんて縛りが発生する事もしばしば。
これはやってられんわい。
という訳で、しばらくゲームから遠ざかっていたんですが、以前入手したまま全く手をつけてなかったFPS（ファーストパーソン・シューティングゲーム「First Person Shooter」）に手を出しまして・・・。やってみたらコレが面白いのなんの！ 頓死するのは洋ゲーの基本ですが、それでも良い事は幾つもあって、
- 基本的にいつでも何処でもセーブ出来る。
- 短い時間でも十分楽しめる。
でしょうか。レベル上げとかも一切ないので短時間で脳みそからアドレナリンが出ます。
その名も
「F.E.A.R.」です。
正式には（First Encounter Assault Recon）なのですが、そのまま読めばどう考えても「恐怖」であって、実際に珍しい「ホラーFPS」というスタイルをとっています。恐怖表現については露骨にある日本映画に影響を受けておりまして、某貞子の出てくるアレとか、仄暗い水の底からとかのアレです。
元々
このゲーム、ライブドアが日本語版を発売していたのですが、あのザマでサポートを打ち切っていて、こちらも入手そのものが困難ですが（舐めてんのか）、私持ってました。で、長い間の休眠期感を経てやってみたらアナタ・・・楽しいのなんの！
話の導入
アーマカム・テクノロジー社によって開発された軍事兵器であるクローン兵の大隊が反乱を起こした事が判明した。彼らクローン兵は「パクストン・フェッテル」という霊的指揮官（テレパシー？）によって操られるべく作られた存在で、高度に訓練された兵士である。
主人公はこうした超常現象を原因にした問題に対処するために組織された「F.E.A.R.」という特殊部隊に一週間前に配属された兵士であり、このフェッテルの起こした反乱の鎮圧が主人公の初任務である。
とにかく主人公達「F.E.A.R.」は銃を片手に敵地へと乗り込み、反乱を起こした首謀者であるパクストン・フェッテルを無力化しなければならない。
クローン兵達はフェッテルによって操られているため、彼を無力化すれば全て問題は解決するのだが・・・話を進めて行くにつれ、この反乱事件の裏に潜む恐るべき暗部が明らかになっていく・・・余りに残酷で、狂気に染まった現実が。
敵との戦闘
「ホラーFPS」なんですが、基本的に戦闘は人間の兵士です。当然銃をぶっ放してくるのでこちらもぶっ放してぶっとばして先へ先へと進んでいく訳ですが、このAIが実に頭が良くてですね・・・あちこちで言われている事らしいんですが・・・。
- 一人一人ではなくグループで襲ってくるのが当たり前。
- 場合によっては一人が引きつけ役で、別の奴が大回りして主人公の裏を取ってきたりする。
- 見えない所から襲うとビビって銃を振り回して逃げたりする。
- こっちの位置が掴めない時は全然関係ない所に銃撃したり、手榴弾投げたり。
- 撃たれて倒れる時も銃のトリガーに手がかかっているので乱射しつつ死ぬ。
- 画面上にあるソファーとかロッカーをひっくり返して遮蔽物として使ったりする。
などなどなど・・・妙に人間的でやっていて楽しいです。やる度に違う動きをするのでやり直しても楽しい。
で、肝心の
ホラー描写ですが、スプラッタ的というより和製ホラー的なので、夜中に一人でやっていると結構コワいです。
もちろん画面全部が血の池状態というスプラッタ感もありますので、日本人もアメリカ人も両方とも大喜びです。キモいわコワいわエグいわグロイわ・・・たまらんですハイ。
特にのっけから姿を現すパクストン・フェッテルも変態が極まって人間を食ったりする野郎なのでもの凄く気持ち悪いですが、それ以上に異常な登場の仕方をする一人の少女が怖いです。もの凄く怖い。貞子的に怖い。
グラフィックにも異様に力が入っていまして、要求スペックがかなりアツいのが問題なのですが、その分血だるま感とが素晴らしいですね。ショットガンで至近距離からすっ飛ばすと上半身と下半身がサヨウナラしたり、近くで手榴弾が爆発すると手足がバラバラに吹き飛んで辺り一面血飛沫だらけになったりとステキ表現が満載です。
ちなみに
英語版でも気合いの入ったマニア共が日本語字幕パッチをリリースしていますので、ちゃんとストーリーを楽しめますのでご安心下さい。
あまり説明すると
楽しみを奪いかねませんのでこの位にしますが、とにかく面白いのでやってみて下さい。
少女は猛烈に怖いのですが、何度も何度も繰り返していると何故か愛しく感じ始めるから不思議です（幼女だし）。冷静に考えると貞子も呪怨くんも可愛いですよね。・・・え？ そんなの俺だけ？
とにかく
ひたすら血だるま・内臓飛び散り・脳みそ爆発という萌えやら女っけといったものが皆無のエロゲ、ギャルゲの真逆を突っ走る作品でありますが、自らが海兵隊とか特殊部隊の隊員になったつもりで楽しむと・・・あら不思議、眠っていた野獣の血がざわめくではありませんか！
萌え？ ショットガンで手足がすっ飛んだ敵兵士に萌え？ あるいは断末魔の悲鳴に萌え？
女っけ？ 頭刈り上げた兵隊の後頭部に女っけを見いだすのは不可能だし？ エイリアン共の方がなんぼか女性っぽい奴とかいますね（Quakeとか）。
PCの画面上に「アルゼンチンバックブリーカー一発で簡単に背骨が折れそうな少女たち」を表示させるのはたまには止めてあげてですね、都市迷彩服に身を包んだ兵隊どもや、キカイダーをキモ悪い方向に変形させたエイリアンとかを表示させるって言うのはどうです？ じゃないとグラフィックボードの性能が泣きますよ？
PCの３D方面の性能を最大限まで使って上げましょうよ・・・あ、アイドルマスターとかは３Dだっけ・・・。でもあれはXBOXのゲームなのかな？ 良く知らないけど。
色々書きましたが
もちろん１８禁・・・というよりは現実と夢の区別がしっかりとついている大人の自覚がある人以外は何歳になってもプレイ禁止です。
総合
星４つになってますが・・・面白いですよ？
なんで星が４つかというと・・・最近やった「S.T.A.L.K.E.R.」の方がこの「F.E.A.R.」より個人的に好みにバッチリ入った感じで、
「凄いっ！ おじさん凄いよっ！ それ好きぃ！ キモチいいのっ！」
って感じだったからです*1。
という訳で星が４つになってますが、星４．５位でしょうかね？ 十分キモくて怖くて楽しいですよ。
参考リンク
PCゲーム批評
このページの人のレビューは素晴らしいですね。作品全体の評価から始まり、各ステージの攻略まで事細かに説明してあります。詰まった時とか、あるいはどんなゲームなのかを知りたい時はとりあえずこのサイトを覗いてみると良いかも。
*1:また色々と台無しになった感じが・・・
