この辺りまでライトノベル
どこまでがライトノベルなのか?
定まらない「ライトノベルの定義」(平和の温故知新@はてな)
んで何が言いたいかというと「『ライトノベル』という言葉は広まったけど、定義はまだまだ固まっていないことを忘れないようにしよう」ということ。
平和さんの所でもこの辺りが強調されている通り、こういう定義論ってなかなか結論が出ないタイプの議論だと思うんですが、とりあえず「私にとってここら辺まではライトノベル」というのを挙げておこうかな? と思った次第であります。別にだからどうだって訳ではないんですけど、
「そういう認識をしている野郎もいるんだな〜」
位で受け止めてくれたら嬉しいです。まあ一つのデータとしてって事ですね。
実際のところ、下で挙げたような作品の感想をこのブログで書くか? って聞かれたら多分書かないです。なんで? って・・・そらやっぱ、今更っていうのもありますけど、正直めんどい。
SF編
たったひとつの冴えたやりかた
- 作者: ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1987/10/01
- メディア: 文庫
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SF会の巨匠・ジェイムズ・ティプトリーJrの傑作です。
この本は表題作他2編を含んだ中編集ですが、どの作品も読み応えがバッチリです。作者の人は男性作家と勘違いされていたという実績を持つ人で、固くて渋い作品を書きますね。
もう死んでますが、死に際が凄く、旦那と示し合わせてショットガン自殺。なんか片方が動けなくなったらそうしようって決めてたらしいです。どんな益荒男だ。
- なんでコレがラノベ?
表題作がそんな感じなんです・・・。
ファンタジー編
ベルガリアード物語
予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: デイヴィッドエディングス,David Eddings,宇佐川晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/02/24
- メディア: 文庫
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蛇神の女王 - ベルガリアード物語〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)
- 作者: デイヴィッド・エディングス,佐藤ひろみ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/03/24
- メディア: 文庫
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マロリオン物語
- 作者: デイヴィッドエディングス,David Eddings,宇佐川晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/01/06
- メディア: 文庫
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- 作者: デイヴィッドエディングス,David Eddings,宇佐川晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/02/09
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最近表紙イラストが変わって再出版された有名作家による冒険譚です。
シリーズ名が途中で変わりますが、同一主人公による物語ですね。大いなる目的のために世界中を駆け回って、仲間が集まって、出会いと別れがあって・・・と簡単には語り尽くせない程の魅力を詰め込んだ作品です。外伝も出てますね。
あまりに強烈に細かい描写のため、このシリーズを読んだ後一時的に「日本のファンタジー作品は書き込みが足りねー!」とか思う様になってしまいました(マジでロードス島戦記とか読めなくなりますよ)。
ついでに言えば「終わりのクロニクル」よりも確実に長い物語ですので、面白いですが多分学生の人じゃないと厳しいかも・・・。
- なんでコレがラノベ?
うーん、なんででしょうね。きっと魔法が出てくるからかな〜? 大事なのは「意思と言葉」。
ミステリー編
京極堂シリーズ
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/09/14
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- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/09/08
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改めて言う必要が無い程有名な作品ですね。
特に2巻である「魍魎の匣」は名作じゃないかなあ・・・なんて思ってますけど、どうなんでしょうね? 特にこの作家のファンという訳ではないのでなんとも言えませんが。とにかく、「みつしり」な作品ですな。
- なんでコレがラノベ?
うーん、やっぱりはっきりしませんが、京極堂が変だからかも知れません。事件の突拍子も無さとか。
以前の著者近影で作者が「指の出るタイプの皮手袋を付けてキメていた」から・・・ではない・・・と思う。多分。
ホラー編
IT
- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/12/01
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- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/12/01
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個人的にスティーブン・キングの最高傑作ではないかと思っているシリーズです。
電撃の有名作品の「悪魔のミカタ」は多分このシリーズがなければ生まれていないと思いますね。うーん、ノスタルジック・・・。この本を読むと少年少女の持つ純粋さの素晴らしさがひしひしと伝わってきますね・・・と言う訳で決め台詞です。
「ハイヨー、シルヴァー、それいけええええええ!」
- なんでコレがラノベ?
ヒロインのベ、ベヴァリーが、可愛いから・・・!?(理由になってない)
如何だったでしょうか?
何の参考にもなりませんので一応書いたって事で。
「オイオイ、こんなところまでラノベにしちゃうのかよ・・・」
って本が混じってるんじゃないかと思いますが、まあ一つのイメージって事でお願いします。これを機会にラノベ読みの人達の「ここまでがラノベ」って話を沢山聞けたら嬉しいですねえ・・・。
追記
トラックバックを頂いている「今日もだらだら、読書日記。」さんの当ブログでのライトノベル定義はこんなかんじ。というエントリが手間のかかった図付きのシロモノなので必見です。なんでかってーっと、当方では頭の片隅にも思い浮かばなかった「ボーイズラブ」という分野と美少女文庫まで図に入っているからです。ああ、なんてパトス。なんてカオス。