ボクシングの騒動を見ていて思う

感情の前に、積み重ねられたはずの知性や信念は簡単に敗北してしまうなあ・・・って。
スポーツの試合でこれなのだから、もっとシリアスな状況下で人間がどのように振る舞うか簡単に想像出来てしまう。
人間の生は悲しく、心は移ろいやすく、神への道は遠い。誰も彼もが醜い。
でも・・・それこそが愛しいような気がする。人間の愛すべき部分なような気がする。
憎悪に歪んだ顔、怒りに震える唇、顰められた眉、恐怖に痙攣する頬・・・醜いと言われる部分こそ愛すべきかも知れない。
もちろんこんな風に言って見た所でやっぱり僕も口先ばかりで、実際は全然達観なんて出来ないけれど・・・。

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そんなことをかつてこの映画を見た時に思った。
そう、人生は戦う価値がある。