C3-シーキューブ-(3)

C3‐シーキューブ〈3〉 (電撃文庫)

C3‐シーキューブ〈3〉 (電撃文庫)

1巻がブルーのしまぱんで、2巻はピンクのしまぱん、そして3巻はグリーンのしまばん(ヒモパン)。何度も何度もご馳走さまです。本当にありがとうございました。
でも一つだけ苦言を呈するとすれば、このパンツの見せ方・・・伸身からのパンツ見せは1巻の表紙と基本が同じです
ここはやはり新たな道を模索するというか・・・開脚からのパンツ見せに挑戦するべきではなかったでしょうかトカチェフとかそんな感じで。

ストーリー

主人公の夜知春亮(やちはるあき)の所に次々と父から送られる「ある特徴を持ったアイテム」。それは強烈な呪いを宿した必殺アイテムと言われるような代物ばかり。しかし春亮は「呪いを受けない」という特殊能力を持っているため、呪いのアイテムの隔離場所のような扱いを受けている。
ただし、それでも彼への呪いのアイテムの影響はその特異体質をもってしても完全に消し去る事は出来なかった。長期に渡って呪いを受けつづけたアイテムは、次第に自我を持つようになり、そして一人の人間の姿となる。つまり、人間の姿となって春亮の周囲に留まる事になるのだ!
どう考えても外見幼女のフィアもそんな呪いのアイテムの一つ。フィアの他にも立派なバストの切れ味抜群な村正このはなどの呪いのアイテムが人化した少女を従えて、今日も春亮は呪いのアイテムの世話をする。2巻で新たに登場してきた呪いのアイテム・サヴェレンティに、その持ち主の桜参白穂を交えてさらに賑やかになる春亮の周囲。
そして今回は長いこと旅に出ていたという元・呪いのアイテムだった少女・人形原黒絵がトラブルを引き連れて帰ってきて、さらには呪いのボンテージを身につけた上野錐霞もどんどんと顔を出してきて、一層賑やかに、一層えげつなく話が進みます。

とりあえず

読み始めて最初の口絵カラーでちょっと一時停止。
丁寧にシワまで書き込まれたフィアのローアングルからのパンチラ(ライトグリーン)になんとなくボク、前屈み。うーむ、なんというんですかね、その、匂いまでしそうな感じとでも言いましょうかね・・・。いや、ボクは変態じゃないですよ?
とにかく本編は帰ってきた元呪いの人形娘(最もロリ体型)の黒絵がフィアを緊縛する所から始まります。

「ああっ、あはぁっ……や、めろっ」
「やめない。ここは、どうかな……?」
「ん、あ、あ、あふぅっ!? ひ、は、くっ」
「我慢は身体に毒。全てを吐けば楽になる……ほら、こんなところも、敏感」
「あ、そこ、そこ、そこはぁっ……あ……」

こんな感じです。
今回フィアはノーパンチャイナドレス(スリット激深い)に挑戦してくれたりするので、色々な意味で私はなんだかもう・・・もう・・・。いえ、私はロリコンではありません。

ニューな

キャラクターの黒絵ですが、フィアやサヴェレンティと仲良くなります。まあ色々な意味で親近感を覚える関係だったという事でしょうか。
フィアと黒絵は最初こそ険悪な出会いでしたが、幾つかの試練を超えて同盟関係を結ぶに至るのですから、フィアも随分人間らしくなったというべきでしょうか。

「正直、このさんのアレは反則だと思う」
「反則というか異常なのだ。思うに、あれはテレビで見た巨大カボチャや人の形をしたダイコンの同類なのではないか。ただのビックリ異形というか——一時は目新しさで驚かれて持て囃されもするが、いずれは飽きられて忘れ去られていくだけのものに違いない」
「うちらこそが普通。決して《足りない》のではなく、慎みと奥ゆかしさを持った……そう、淑女の証明ということじゃね。つまり我々のは淑乳とでも名付けられるべき善いもの」
「淑乳同盟を締結するか。私以上の貧——もとい、淑乳をもっているのはお前くらいだ。共にウシチチのウシチチっぷりを糾弾していこうぞ」

ヒロイン二人の淑乳っぷりがどの位のモンなのかを知りたい人は、p72ページの白黒イラストを確認しようね! 本当に淑乳だよ! ちなみにケも無いよ! ・・・多分。

ついでですが

黒絵は複数の必殺技を持っています。

  • カオティック忠盛
  • サティスファイド頼盛
  • クッショニング宗盛

などです。どういう命名規則

ところで

今回クローズアップされるのは黒絵だけではありません。ボンテージ委員長・上野錐霞も出番が多いです。
今まで春亮やフィアやこのはとは別の立場で行動していた錐霞ですが、その身につけた呪いのアイテム・黒河可憐に強いられている恥ずかしい秘密を春亮に公開する事で、色々と重荷を下ろす事になります。

「見てくれ……私が、してはいけないことをするところを」

見るなって言われても私なら見そうです
ファッション的にはSもMも両方いけそうな錐霞ですが・・・うーん、どっちでもいいから個人的にはちょっと結婚して欲しいというか・・・ハァハァ。でも私はやっぱり変態ではありません。
いや、なんと言いますが、特に他意はないのですが個人的にボンテージファッションというのが何故かストレートに胃の腑に落ちてくるというか、縛るもよし、縛られてよしという感じでして。いや現実にそうだという事ではなくてですね、あくまで参考資料というか、仕事で役にたつというか*1、あくまでサブカルチャーに対しての好奇心というか、何事も経験というか、つまりそういう事です。

総合

面白い。星4つ・・・って感じだけどプッシュの意味を込めて珍しく星5つ。
一冊一話という事では今一番好きなシリーズかも知れないなあ。
お色気方面での見所はもちろんですが、今回はビブオーリオ家族会という敵が現れる事になりまして、そいつらと呪いのアイテムを挟んだ激闘を繰り広げる事になります。
その戦いにはこの作者特有の一歩斜め上を行く狂気の色がありまして、何とも言えない彩りを添えてくれますね。エロですが・・・エロに終らない。つまりエログロ。でもそこがこの作者の魅力でもありますね。
新しいキャラクターを加え、既存のキャラクターも立ち位置を変えて、この話は次に進んで行く事になりそうです。どうも色々な陰謀やら何やらがありそうですが、主人公の春亮が以外と・・・というか、かなり根性の座った少年なので、この後も安心して楽しめそうです。やっぱり主人公に魅力が無いと、女の子がエロくて可愛くてものめり込めないもんなあ・・・。
ちなみに私は「上から脱いでほしいか、下から脱いで欲しいか?」と女の子に聞かれたら迷わず「下から。ただし靴下は残してね?」と希望します。読んだ人だけ分かれ。

感想リンク

*1:どんな仕事だ。