れでぃ×ばと!(7)

れでぃ×ばと! 7 (7) (電撃文庫 こ 8-13)
れでぃ×ばと! 7 (7) (電撃文庫 こ 8-13)上月 司

アスキー・メディアワークス 2008-09-10
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ストーリー

外見金髪ピアスで目つきも悪いけど執事候補生の少年・日野秋晴(ひのあきはる)は今日も今日とてピンク色な青春を送っていた。
彼の周囲は百花繚乱、この世の楽園とも言えそうな学園にて美少女たちに囲まれて執事候補生としての訓練をしている・・・。しているんじゃないかな。してないかも知れないな。うん、してないね。というような感じだった。
うわ〜、やる気の感じられないストーリー紹介になっちゃったよ・・・。

いや

ぶっちゃけこのシリーズもう、いいや。
・・・確かにキャラクターはそれなりに魅力的だし、読んでいてつまらないという訳でも無いと言えば無いんですけど・・・。

  • 可愛くてちょっとエッチな女の子たちに囲まれてドタバタ

というラブコメそのまんまな展開が売りのシリーズですが、似たようなライトノベルが大量に出回ってきている現在、

「このシリーズじゃないと読めない」

という所がないと個人的には購買意欲が湧かなくなってきているんですよね。

特に

この巻では本筋のストーリーも何もなく(元々最終目標がはっきりしない話ですが)、ヒロイン候補が出ては秋晴にちょっかい出して終了、という流れに終始しているんですよね。それ以上でもそれ以下でもないんです。
ま、それが魅力の「読み流す本」という意味ではちゃんとジャンクフードしていると言えそうですけど、ジャンクフードでもやっぱり特徴が無いと印象に残らないよね・・・という所でしょうか。

まあ

今回もセルニアやらみみなやらアイシェやらが頑張っていますね。
作品全体のクオリティが下がったとか、描写が適当になったとかそういう印象はないので、ファンの人は今まで通りに読めるとは思います。
変わったところがあるかと聞かれた場合・・・強いて言えば、朋美が秋晴を妙に意識し始めるという描写が入ってくる所くらいでしょうかね。

総合

遂にギブアップの星2つ。
なんて言うか・・・もうこの話のラストシーンに興味が湧かなくなりましたね。真面目に恋愛している訳でも無ければ、執事候補生としての一途な主人公の青春を見て楽しめる所もありませんし・・・結局の所お色気だけで、ヒューマンドラマが全くないですな、この話。
・・・このシリーズ、巻数を7巻かけて分かったことと言えば、

「なんだか分からないけど主人公が女の子と特殊イベント起こしてウハウハ」

だけですしね。
真面目にストーリーを追っかけたくなる要素が私にはもう見つけられませんので、この7巻をもってさようなら〜ですね。
でもなんでしょうなあ・・・この読了後の脱力感。例え同作者が別シリーズを始めたとしても読みたいと思えなくなるような脱力感ですね。なんかこう、夢が見られない作風というか、妄想力が出てこないストーリー作りというか・・・。
あ、そうそう、むにゅう氏のイラストは相変わらずえっちいので、画集として買い続けるというのはアリな人もいたりして・・・とは思いますな。口絵のカラーイラスト、今回も頑張っていますねえ・・・。セルニアのおっぱいとか・・・。

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