明るい家族砲計画っ!(2)

明るい家族砲計画っ!2 (ファミ通文庫)

明るい家族砲計画っ!2 (ファミ通文庫)

ストーリー

新城拓真(しんじょうたくま:15才)の所に娘を名乗る少女・ヒカリが卵に入ってやってきて、彼の日常が混沌とし始めてからしばらくの時間が経った。
突然の娘の出現に戸惑う拓真だが、ヒカリの助力というかなんというか、幼なじみ以上恋人未満だった神崎美奈(かんざきみな:15才)との関係も少しだけ前進。出入りの激しいスコアながら、全体で見るとヒカリのお陰で少しプラス? だった。
しかし、そこに新たな刺客が送り込まれてくる。その刺客とは・・・ツインテールの美少女・理央! 彼女は自分を拓真の「未来の妻」と言い張り、その娘であるヨミという少女も連れてきていた。
未来の妻は美奈だったのでは? そしてその娘がヒカリだったのでは? だか現実(?)はそう簡単に物事は運ばないという事を現していた。どうやら未来はまだまだ決まっているわけではなくて・・・?
そういう感じでお送りする近未来な感じのラブコメディ作品。説明書のセッちゃんも元気な2巻です。

とにかく

最初に言いたいのは表紙のさそりがため氏のイラストがヒワイだということ。
パンツの書き込みに定評のある氏ですが、一段といやらしく仕上がっています。なんなんですかねその微妙なぱんつのあの部分のプックリ部分は。その微妙なくぼみは何を表しているのですか? あの部分なのですか? あの部分なのですね?
というかイラストを描いている途中では絶対にぱんつ履かせてないでしょうコレ? 履かせて無いどころか実は書いてはイケナイトコロまで描いているでしょうコレ? いいから黙ってフォトショップのデータを私によこしなさい。二次配布はしないから、うん、か、確認させてくれ!

という感じで

私という読者の落ち着きが無くなったところで本編ですが、ツンデレ様の登場です。

「はんつ見えてるぞ」
スカートの内側の空間に、子供らしくない、紐のぱんつが咲き誇っている。
自分でも会心の一撃だったのだが——少女はまるで動じず、見せつけたぱんつを隠そうともせず、口の端には笑いさえ浮かべて言ってきた。
「いいのよ。あんたはあたしの夫になるんだから。ぱんつぐらい、いくらでも見せてあげるわよ」

未来から子供がやってきたかと思ったら、今度は幼妻ですよ。もう色々な意味で限界ですよね、普通なら。
しかもかなり積極派ですから・・・一緒に風呂とかも入る関係になってしまいます。じゅ、十二歳の美少女と一緒のオフロ・・・しかも修正一切なしですよ!? だって小説だもん! 修正なんて必要ないもんね!

すこし驚いたのは、ほんのちょっぴりであるが、もうはえているということだった。のっぺりとおりてゆく下腹にはほんの少しばかりのアクセントが煙って——。

ですってよ奥様!? これはもうそういうの好きな人は読まないと損だよね!

ま、

話の方は実は結構シリアスな展開をすることになったりするんですけどね。何しろ妻候補が二人になってしまって、娘も二人。拓真も気合いを入れる必要がある事態になっていきます。ツンデレ様で十二歳ですからね。
しかしこの主人公はいい嫁候補がいるよねえ・・・。なんと言っても妻(予定)の美奈が凄い気合いなのです。

「女の子が”こないで”——って言ったらぁ!」
「あわばぁ!」
「それは”来て”——ってそういう意味でしょっ!」
「おぶわぁ!」
痛い。マジ痛え。しゃれになんねえ。

ヒカリに誘われるようにして美奈との距離をぐっと詰め、そして美奈に押されるようにして家を飛び出していく——正しく一家の長という感じがします。というか美奈、あげまんですな〜。

総合

いや、面白いんじゃないですかね? 星4つ。
ラストの方の展開は一体どういう展開になってるんだとか思いましたけど、いかにもライトノベルという感じで決着を付けてくれました。
えっちな展開あり、シリアスな恋愛あり、そしてピンチあり——という感じで豪華盛り合わせで楽しませてもらったという感じがありますね。特に評価したいのは恋愛方面の進め方。うん、ただの幼なじみのままにしておかないところが気に入りましたな〜。
そうそう、前巻でちょっとイマイチという評価をしたイラストですが、今回は上記の通りに不満なしですね。実は一番気に入ったのは231ページの一枚だったりします。嬉し恥ずかし感が出ていて、とても良かったです。