寝る前の一時 vol19

ガタッ…………………………バタン。

「あのさ……」
「なに?」
「タンスの2段目と3段目、入れ替えた?」
「入れ替えたけど、なんかあった?」
「いやほら、タンスの2段目には今まで俺のシャツとかが入ってたじゃん。基本的に白黒基調の服が入ってた訳じゃん」
「うん」
「でも今の2段目はなんだかとってもカラフルで、なんだかゴージャスで、なんだかフリルとかレースとかな感じの微妙で小さな布きれがたっくさん収まっている禁断のゾーンになっているのよ」
「あー、私のぱんつとかブラとかね〜」
「なんというか今まで通りの気分でタンスを開けるといきなり魅惑のチキルーム的な感じで……これは婉曲なお誘いの表現か何かですか!?
「いえ、全然そのつもりはありませんが!?」
……誘ってるんだよね!? 誘ってるだろ!? というか誘っているということにして下さいませんか!?
「誘って、ま・せ・ん!

下着・・・それは男に対する最終兵器。奥さんはその影響力の凄まじさをまだ、知らない・・・はずは無いんだけどなあ・・・。あんな布地面積の少ない(以下略)