C3-シーキューブ-(7)

C3‐シーキューブ〈7〉 (電撃文庫)

C3‐シーキューブ〈7〉 (電撃文庫)

ストーリー前のぱんちら談義

いや、このぱんちらには納得できない。
・・・ってぱんちらに文句付けても始まらないんですけどね!
なんですか今回のぱんちらは! 確かにぱんちらですが隙がなさ過ぎです! 確かにデルタ地帯はストライクに鑑賞可能ですが、6巻の表紙にあったようなキケンなプックリ感が見事に消滅しているじゃないですか! 返せ! 本屋で見るまで表紙を敢えて確認してこなかった俺の期待と興奮を返せ!
・・・まあでも、ふとももマニアな感じの人からすると今回は堪らないかも知れませんな・・・むっちりというか、ぷにぷにという感じでキラメクふともも全開ですからして・・・うむ、これはこれで舐めてみたいような気がしないでもない。ないったらない。

ストーリー

夜知春亮(やちはるあき)所には、相変わらず人化した「呪いのアイテム」が集っている。
呪いのアイテム中のアイテムとも言える(がロリ)のフィアや、某有名呪いのアイテムである(が爆乳)このはや、その体に決して外すことが出来ない呪いのアイテム(ボンテージ)を身につけた上野霧霞や、手に職をつけた呪いのアイテム(アダルトなロリ)の黒絵などなどが日々夜知家には入り浸っていた。
という前置きの元、今回は短編集なので難しい展開は全然ありません。非日常系プチハレンチギャグものとして、なんというかフツーのライトノベルとして楽しめば良いんじゃないかと思います。という7巻です。が・・・?

うーん?

なんというかパッとしませんねえ・・・。
この本には作中の時期やら登場人物やらを変えつつ6本の短編が収録されているんですが、特に雑誌に載ったという(買って読んでないから詳しくは知りませんけど)4作の出来がイマイチなように感じますね。
まあ非日常が売りの作品の日常系を集めた短編集ですから、全体的に刺激が少ないのかも知れませんけど、読んでいて「あ、たぶんこの作品から書き下ろしだな〜」と分かってしまうのは何気に微妙な気分になります。
というか書き下ろされた残り二つの短編の出来が明らかに良いので、前半の4作品がかすんで見えます。というかぶっちゃけ記憶に残らないくらいですね。

でも

ファンの人なら無難に買い、であるのは間違いないですね。
逆に言えば、普段の長編の方が「まあまあ?」とかって感じている人はこの短編集は買う必要無いです。メインストーリーとも直接に絡んでいる所はほぼないですし(伏線になっているところはありますが)、読まなくても今後に影響ないでしょうねえ・・・。
変な言い方ですが、やっぱりこのシリーズってエロとグロが絶妙な配合で組み合わさっているからこそ変な興奮が出来るんだな〜なんて思いましたよ。グロがあるからエロにときめき、エロがあるからグロが引き立つとでも言いましょうかね。
ところがこの短編集には決定的にグロ方面が欠けているので、エロも引き立たないのです。ワサビの無い寿司でも食べた気分とでも言いましょうかね?

総合

なんだかんだいいつつも、星3つ。
上で文句垂れてますが書き下ろし作品の2編はまとまりも良く読んでいて楽しめましたし、フィアの出てこない過去の話なんかも取り込まれていてファンとしては嬉しい作品になっています。反抗期まっただ中の春亮と、その頃から彼を見守っていた(狙っていたとも言う)このはの何とも言えない視線などが書かれていて、何気に新鮮でしたね。
でも全体で見たらやっぱり及第点以上でも以下でもないというのが本音ですね。・・・まあこの7巻はあくまで繋ぎと割り切って次の長編を待つのが正解なんでしょうね・・・という訳で、次は頑張って下さいね? なーんて書いてみたりして・・・。

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