C3-シーキューブ-(8)

C3‐シーキューブ〈8〉 (電撃文庫)

C3‐シーキューブ〈8〉 (電撃文庫)

ストーリー前のぱんちら談義

偉い人は言いました。「ぱんちらはトキメキ、ぱんもろはドキドキ」と。
という訳でこの8巻の表紙は完全に後者であって、もうストレートに下半身を狙っていると解釈するべきであろう、と。しかし何度見ても、見ても、見ても・・・(穴が開くほど舐めるよーに見る)けしからん下半身ですね! 個人的にはお尻ラインが見えないのが残念ですが、それを補うには十分な程のフトモモからデルタ地帯への見事な曲線。
こうしたものを見るとき、私は答えの無い問いかけを発してしまうのです。「何故、少女のこの曲線はこうまで男を惑わせるのか」と。・・・だってただのフトモモじゃん! ただのコカンじゃん! ただのぱんつじゃん! つーかもっとぶっちゃければただの絵じゃん! なんてことないはずじゃん!
なのに、なのに、なのに何故、ああ、気がつけば表紙をスキャナーで取り込んで局部を拡大したりしているのでしょうか? 誰かが私を電脳ハックして、自動的にそうするようになってしまうスクリプトでもニューロンの狭間に仕掛けたのでしょうか!?

「俺の目を、盗みやがったな!」(cv.大塚明夫

イメージ上だけでも取りつくろってみようと思いました。はい。

ストーリー

夜知春亮(やちはるあき)所には、相変わらず人化した「呪いのアイテム」が集っている。
呪いのアイテム中のアイテムとも言える(がロリ)のフィアや、某有名呪いのアイテムである(が爆乳)このはや、その体に決して外すことが出来ない呪いのアイテム(ボンテージ)を身につけた上野霧霞や、手に職をつけた呪いのアイテム(アダルトなロリ)の黒絵などなどが日々夜知家には入り浸っていた。
表紙からして明らかにクリスマスムードのこの8巻ですが、12月に出版された事を考えるとまさしく呪いのようなものを感じますね。ちなみに可愛いサンタさん大乱舞で本編は色々と大変な事になっているんですが、前から張っていた伏線の回収もされるという展開になっています。うん、良い子のみんなはリアルタイムに読めたかな〜?

という訳で

遅ればせながら12月出版の本の感想ですね。
・・・クリスマスイブ、どうでした・・・?
・・・クリスマス、どうでした・・・?
・・・サンタさんは、来ましたか・・・?
・・・可愛いサンタさんは、そばにいましたか・・・?
ひゃーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!
まあ答えを聞くまでも無いような気がしたのでとりあえず呵々大笑しておきました。そうだよね! みんなハッピーな性夜を送ったに決まってるよね! 最大の問題はこのブログの読者の彼女は大抵シャイなので、画面の中から出てきてくれないという点だと思いますが、まあそんな事は些細な問題ですから、気にせず明日を強く生きましょう。

で、

本編の方ですが・・・うーん、作品の作り方をちょっと変えてきたのかな・・・? という気がしましたね。
メインの展開に至るまでの展開の仕方がちょっと今までと違っているような気がしました。なんというか起承転結で承を抜いて「起転結」で話を作ってきたというか、そんな印象です。
個人的にはこの8巻のラストの比較的長いエピローグとか好きですけどね。海外ファンタジー作品みたいで。でもその辺りを気に入らない人もいるかも知れないなあ、とは思いました。
あと気になったのが、この作者の人、今まで長編を書こうとして(多分)途中でアレしているので、数巻に渡る伏線を張ったりするのを避け続けてきたのかな? なんてことでした。一冊で一つの話が終わる、というのはライトノベルとしては一つの正しい在り方のような気もするんですが、シリーズも8巻を数えたんだし、もうちょっと色気を出してもいいんじゃないかな・・・? なんて思ったりしました。

一話限りで

退場してしまうキャラクターが多すぎるような気がするんですよね。
完全退場ではないにしても、大事なところには直接関わってこないという扱いのキャラクターが結構いて残念です。まあこのシリーズで今さら長いプロットを作ってぶち込むのは無理かも知れないので、今後新シリーズを作る時には「たとえ人気が無くって打ちきりになり、組み上げた構想が無駄に終わる」という可能性があるとしても、それを承知で大きな流れを持つ話を作って欲しいなあ・・・なんて思いました。
振り返って見るとイロモノですがインパクトのあるキャラクターが結構いたと思うんですよね。そういうキャラクターを上手く使い回せば、さらに魅力のある作品になるんじゃないかな、なんて素人ながら思ったりしました。はい。

総合

まあ、様子見で星3つ?
不満らしい不満が無いところが不満と言えば不満です・・・ってなんの事だか分からないと思いますが、なんというか非常に無難な出来です。完全機械化したベルトコンベアーから流れてくる製品の様に無難です。確かにそうした作品は大衆受けするようにチューンされているはずで、安全確実な生産体制だと思うんですが、やっぱりそれだけじゃあ寂しい・・・と思ってしまうのが貪欲な読者というものでして。難しいですね。
個人的には「ぼくと魔女式アポカリプス」の時のような「一種異様な方向に崩壊したモラル」の描写(非常に尖っていて魅力的でした)なんかを”ちょっと”期待しちゃったりするんですけど・・・まあ、難しいですよね。安全と冒険を両立するようなものですから・・・。
まあなんというか、今後も頑張って欲しいです。なんというか多分、ファンなので。うん。

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