過去ログは人を裏切らない

ご存じかと思いますが

私の超個人的な理由から随分長い間ほとんどこのブログは更新されていなかった訳です。
管理人がそんな案配なのでもうなんか色々と台無しな状況になっていまして、あっちこっちで中途半端な状態になっているコンテンツが今現在も散見される訳で、大変恥ずかしい状態になっています。まあだからといって焦って大騒ぎしたところで仕方がないのでまたじっくりと腰を据えてやり直していこうと思っています。

で、何となくですが

およそ一年ぶり以上の久しぶりに、はてなの「アクセス解析」のページに飛んでみました。当然ですが、こんだけほったらかしにしていると散々なことになっているのは間違いないと思っていたので、どんな数字が出ても驚かないつもりでした。
・・・が、正直逆方向でドびっくりしました。
想像より遙かにアクセスしてくれている人がいるんですよね! 一時に比べて激減しましたが相変わらず月に2万を超えるアクセス数がありました・・・! ありがたいことです! ありがたくてもうなんと言っていいやらという感じでした。本の売り上げも当然のようにゼロになっているとか思っていたんですが、こちらも意外な事に月々ちょいではありますが売れていたんです。本当にありがたいことです。

で、ちょっと気になって

調べてみたんですが、常連の方々が生存確認で来ているようなケースを除くと、色々な検索ワードに引っかかってこのブログを見に来てくれた人が多いことに気がつきました。
とらドラ!」や「文学少女」、あるいは「神様のメモ帳」「カンピオーネ!」などなど。・・・それ以外にもマニアックな作品名でこのブログに来てくれている人もいました。「ハーフボイルド・ワンダーガール」とか「小学星のプリンセス」とか・・・まあ色々です(作者の人にはマニアックとか表現しちゃって悪いですが)。
えー、エロくて非常にアレな検索ワードで来ている人も多数いまして、まあ相変わらずだな〜とか思ったりもしましたが。

実際は

単に「放置しておいた割にアクセス数がそれ程落ちなかった」というだけです。
・・・が、それでも自分がかつて積み上げたコンテンツはどれだけ時間が経ってもちゃんとそこにあって、時として人を楽しませたりしているのだというその事実が想像以上に胸に迫りました。
読む気を持ってくれる人――私に興味を持ってくれる人――に対して自分の過去がいつでも開かれているというのが不思議な程嬉しかったのです。

いずれにしても

私が感じたことは表題の通り「過去ログは人を裏切らない」という事でした。
過去ログの中には辛いことも悲しいことも消したくなるような事も色々と残っています。でもそうした事を全てひっくるめて、過去に積み上げた努力や苦労や楽しみの軌跡というのはいつまでもそこにあって、現在を生きる私の足下を仄明るく照らしてくれていたのでした。
いや、本当に馬鹿らしい位に当たり前の事ですが、ブログを残しておいたことでそれが明らかに目に映る形で残ってくれたというのは本当に書き始めた当初は予想もしていなかった事でした。

そうして

ふと・・・何故だか分かりませんが、音信不通になってしまった昔の友人のことを思い出したりしました。
長いこと連絡を取らずに過ごしてきた不義理な私の事などもうすっかり忘れ去られているのは間違いないと思っているのですが、案外・・・そうでもないのかも知れません。私が事あるごとに昔を思い出して、取り戻せないあれやこれを惜しんでいるのと同じように、縁遠くなってしまった彼らも私を思い出してくれているのかも知れません。

そしてもし

例え離れてしまった人たちがそうでなかったとしても「私は思い出したり、懐かしく思ったりしている」そして「昔を見ることの出来る裏窓から、時々顔を出して思い出を嬉しく眺めている」という事を書いておきたかったのです。
・・・いつか懐かしい誰かがこのエントリを覗き込んだときに、今の私が感じている喜びの僅かなりとも伝える事ができたら、とても嬉しく思います。「誰からも忘れ去られてしまうような事なんて、人の中で生きている以上決してないのだ」という私の確信と一緒に。
自分と違い過ぎる人々の中で疲れ果てたとき、誰からも見捨てられたように感じているとき、生きるのが人一倍下手だと思うとき、どうしても足が前に出ないとき、色々あると思います。・・・が、そんな辛いときにこのエントリが、僅かでも前へと踏み出すための希望の足しになったとするならば、それ以上に嬉しいことはありません。