我が家のお稲荷さま（６）

我が家のお稲荷さま。〈6〉 (電撃文庫)
	柴村 仁 メディアワークス 2006-11 売り上げランキング : 20838 おすすめ平均 なんだかニヤニヤ 人物たちは健在。しかし物語は死に気味。 ツッコミ不在？ Amazonで詳しく見る by G-Tools

最新刊まで結局きちゃったよ・・・。
で、一個だけ気になっていたんですけど、この本の作者、女性だったんですね。どーりで男性キャラに下半身的な生々しさが無いと思った！　・・・とは言っても欠落しているという感じではなくて単純に「話がそう言う方向に流れていないから書く必要がない」という感じでしょうか。
だからなんだな・・・この高上兄弟のプチリアルな「モテ感」。・・・諸君！　これが現代女性の求める「使えて萌える男性像」だ！　みんな、参考にしようぜ！　無理か！？　無理だな！　よし！

ストーリー

今回は妖刀と、ケーキ屋と、ケーキにつられたクーちゃんと、料理スキルにつられたコウと、巻き込まれ型問題児の昇＆透と、ストーキング少女コンビの佐倉＋宮部のお話です。ええ、どう繋がるのかさっぱり分かりませんね。

最初の方は「クーちゃん＆コウの客寄せ衣装」で萌えとけ

ちゃんとカラーイラストにもなっているからね！　しかしこれはえげつない・・・女性の考える「可愛い女の子」というのはこう、なんて言うんですかね、エロじゃないのにゴロンゴロンな気分になります。はい、言っていて自分でも良く分かりませんが、もうそうとしか言いようが無いです。
とにかく、コウは今回も萌えポイントを乱造してくれていますので、たまらんですはい。しかし、何のために料理を食べて欲しいのでしょう・・・？　普通は、スゴく普通に考えたらやっぱり「好きだから」ですよねぇ？　しかし、コウだからな・・・勘違いニンジャがいかなる理由で行動するかなぞ・・・誰にも分からん。

ストーキング少女'sのいじましい姿に涙を流せ

それにしてもやっぱり報われてないなあ・・・佐倉＆宮部。というか佐倉。まあそもそもアプローチの方向性が悪すぎる訳ですが、そこいら辺が恋と青春のままならない感じでしょうか。いいなあ・・・恋。最後にときめいたのは、いつの事じゃったかのう・・・。
しかし今回の一件で宮部がでっかいリードを手にしちゃったぞ！？　いいのか佐倉！　どうするコウ！　たたかえみんな！　ここの管理人は取りあえず泥沼のよーな恋の鞘当てを応援しています！（え

メインのストーリーを押さえとけ

今回はとにかく「刀」にまつわる話ですね。それにしてもシリアス感のどこまでいっても無い話だなあ・・・それがまた持ち味で、安心して読める理由でもあれば、このシリーズが好きな理由でもあるんですけどね。
・・・しかし気になるのが、作者自身のこのシリーズに対するモチベーションがもの凄く下がっているんじゃないかな〜と感じちゃったりする所。本の厚さを見ればその辺り一目瞭然。「E.a.G.」と比較したらそのまんまズバリ「あー『お稲荷さま』はそろそろ飽きちゃってんかな〜」って思います。まあ確かに、日常生活を破壊しないレベルに抑えつつ、その上で色々物語を作って起承転結しなくちゃならないというのは苦しい作業でしょうねえ・・・。

結果

楽しいので星４つ。
はよ７巻出せ・・・と言いたい所ですが、別作品に浮気してもまあ仕方が無いかな・・・と思わないでも無いです。モチベーションが戻ってくるまでは仕方がないですね・・・と言っても一年とか待たせたら「や、仕事してねえな柴村」とか思いますのでよろしくお願いします。

感想リンク
えー、booklines.netさん、Alles ist im Wandelさんともに「ラヴが・・・ラヴが気になる」って感じになっているみたいですし、私はもうおあずけ食らっているわんこ状態なので「さっさと続きを書け柴村」と優しい笑顔のまま言っておきます（目だけ超真剣）。