小笠原・父島に行って来ました5〜父島で利用したいガイドサービス〜

もし父島に行かれる事があったら、利用してみる事をおすすめします。

竹 Nature Academy(竹ネイチャーアカデミー)

ここにはもの凄く楽しい思いをさせてもらいましたね・・・。
ただの適当ぶらり旅のつもりで行った旅行をハァハァ出来るフィールドワーク的な濃いモノに変えてくれてしまったサービスです。

父島のトータルガイドサービスです。今年オープンしたばかりのサービスだそうです。上はオフィスの写真でして、写っている扉から外に出ると「Heart Rock Cafe」というカフェになっています。
私は父島に行った始めの方こそ、

「ま、たまにはこんなガイドサービスで楽するのも良いかな・・・?」

位の感覚で頼んだサービスだったのですが、色々と濃い説明を受けるうちに知的な楽しみが芽生えてしまいました。このサービスを利用していなかったなら小笠原・父島に対する認識は恐らく今と相当違った「海の美しい僻地」とかになっていたと思います
・・・実は現地にてガイドの竹澤さん(以下竹さん)に「これは流石に知らないよね?」的な質問をしてみたんですが(適当な葉っぱを指差して「ナニコレ?」と聞いてみた)、そういう質問にもスラスラと答えてくれました。疑ってスンマセンした! みたいな所まで。
ちなみに動きの素早いボートも所有していまして、そのボートでドルフィンスイムなどにも連れ出してくれます。
オフィシャルHPスタッフ写真で見られる竹さんの姿はサングラスのせいもあって恐ろしげな(今までに5人はアレしてるよね?という)感じですが、仕事は丁寧で、かつ非常にマニアックです

私が撮った写真ですが、海でも山でも頼りになる兄ちゃんって感じです(実際に頼りになります)。
ドルフィンスイムなどではボートを運転する竹さんの背中をじっくり見る機会があるんですが、どこかの総合格闘家みたいな体型してます。やっぱりナチュラルに鍛えてる人は違うな〜という感じ(自分のお腹を撫でつつ)。

上はスタッフのむっちゃんの写真です。とても気がきいて、笑顔の可愛いひとでした。イルカの事となると我を忘れるナイスウーマンです。

ちなみに

非常に思い出深い竹さんの一言があります。
それはナイトツアーでの出来事なのですが、砂浜にウミガメが上陸しているのを発見した竹さんとツアー参加者(私を含むその他数名)はウミガメが産卵を開始するまで近くで待機する事になりました。
ただ、待つ事30分あまり。そのウミガメが気に入った産卵場所を見つけられないせいか、砂浜の狭いエリアをあっち行き、こっち行きとしていつまでも産卵を始めなかったのですね。それをじーっと静かに観察していた竹さんが小さな声(ウミガメを驚かせないため)で、

「・・・優柔不断なカメだな〜」

と笑いを抑えるような感じで独り言を漏らしました。
生き物の行動のままならない事や、自然の持つ不思議を含め、小笠原を旅行者の私以上に楽しんでいるんだなあと思える一言でした。うらやましいなあ。

また

このナイトツアーには参加者全員に小型のライトを渡してくれるのですが、このライトも赤いセロファンで覆って光量を落とした生き物全般に優しい物でした。光量を抑えたライトって天体観測とかやる人が良く用いるシロモノですね。人間の瞳孔にも優しいです。
色々と竹さんの小笠原の自然に対するアプローチを見ていて思ったのですが、ガイドサービスという性質上、どうしてもお客さんを満足させなくてはというプレッシャーがあるはずですが、それでも小笠原の自然に対する絶対的な配慮を失っていないなあと感じる行動ばかりでした。つまり、
「人間が楽しめて、自然にも迷惑をかけない」ための「人と自然の間に存在するギリギリのライン」を常に真剣に探している