遥かに仰ぎ、麗しの

気合いの長文感想をお送り致します〜。

遥かに仰ぎ麗しの 通常版
遥かに仰ぎ麗しの 通常版
PULLTOP 2006-12-20
売り上げランキング :

おすすめ平均 star
starなるほど
star殿子
star素晴らしいシナリオ

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ストーリー

大学を出たものの就職先が決まらなかった主人公の滝沢司は、恩師の紹介でなんとか一つの学院の新任教師として滑り込む事に成功する。
その学院の名前は超がつくお嬢様学校として有名な「凰華女学院」。信じられないような素晴らしい就職先に小躍りする主人公だったが、学院のある場所についた主人公は一抹の不安に襲われる。
およそ地の果てとも言えるような場所、辺りには深い森以外には何も無く、海風で錆び付いたバス停が一つあるばかり。本当にここにあの「凰華女学院」があるのだろうか? と考え始めた矢先、彼に声をかける少女がいた・・・。
静かな静かな女学院で密やかに巡る、生徒と新任教師の交流を描いた18禁ゲームです。

物語の舞台

広大な土地を所有する凰華女学院分校と呼ばれる場所で、田舎に作られた自然豊かで風光明媚な学園。しかも女子校。
学園の私有地内には山や海などの場所も含まれ、その敷地面積の広大さは空前絶後。毎年新しくやって来たものが必ず遭難するとまで言われる場所。そこに暮らす生徒達はほとんど全て折り紙付きの大富豪の氏族であり、究極のお嬢様達が集まった学園と言えます。
物語を進めるにつれ凰華女学院は色々な表情を見せる事になり、プレイヤーを楽しませてくれると思います。ライトノベル読みなら「GOSICK」の主な舞台である「聖マルグリット学園」や「れでぃ×ばと!」の舞台である「白麗陵学院」を想像してみるとかなり近いと思われます。

ここポイント!

非常に好感を持ったのがストーリーの多様さ、ですね。
ヒロインのそれぞれに全く別の物語が用意されており、焼き直しと思えそうな部分がほとんど無いのが素晴らしい
もちろん物語の舞台となる場所が同じですので共通するイベントもあるのですが、その全てを毎回違う切り口で楽しませてくれます。単に「立ち絵と対象キャラクターを変えただけ」みたいな安直な変更は一つもない、と言って良いでしょう。
また、ストーリーは本校系と分校系で大きく変わりますし、登場人物の変化も大きいです。両方の話に共通して出てくるキャラクターもいますが、全体で見た場合にはそうしたキャラクターはほとんどいません。そうしたある意味「キャラクターの使い回し」とも言える部分を作っていないのです。

でも・・・ちょっと待てよ?

「キャラクターの使い回しが無いって事は・・・一人一人のキャラクターの掘り下げが少な過ぎてイマイチなんじゃあ?」

と思われるかも知れませんが、そんな事だけは無いと断言しておきましょう。
ルート選択が完了した後の物語の重厚さは見事と言って良いです。一人のヒロインの物語を読み切るまでに6時間位はかかるのではないでしょうか? つまりそれだけのテキスト量を使って一人一人のキャラクターを立てていますので、掘り下げが足りずにキャラ立ちが悪いという事だけはありません。
しかもコレがオフィシャルの通信販売でも7,500円というのは正直驚きの価格です。
冷静に考えると西尾維新の「刀語」をコンプリートするより安いんだよ?
ヒロイン一人あたりにつき僅か1250円! 正直に言って驚きの価格です!
一ヶ月で計算すれば一日僅か250円! コーヒー一杯未満のお値段です!
・・・ってどこぞの通販番組みたいな紹介の仕方ですけどね、本当にその位にはお買い得感があります。

ただし

単純にエロい作品(夜のオカズ)を楽しみたいとして考えた場合には「?」が付かざるを得ません
分校系は本校系に比べてエロく、その中でも突出してエロいヒロイン・仁礼栖香はかなりのエロさですが、その他のキャラクター(特に本校系)はエロ不足と言っても過言ではありません。
また、場合によっては丁寧に作り込まれた物語に辟易としてエロシーンが待てない辛抱堪らんプレイヤーが続出しそうです
本校系のエロシーンの量は「Fate/Stay night」のセイバールートかあるいは凛ルートと同じ位・・・と言えば大体分かってくれるでしょうか。
しかしエロシーンに突入するまでの話の運びは見事の一言であって、いわゆる超展開を極力排するような形になっています。じっくりと地ならしがされますので、エロシーンに突入する頃には登場人物達がそういう関係になる事に全く違和感を感じなくなっているでしょう。
シンプルにまとめると、

  • 本校系:分校系と比較した場合では恋愛物語としての比重が分校系と比べて多く、エロが無くても成立しそうな作品構成。
  • 分校系:本校系と比較した場合ではエロとしての比重が本校系と比べて多く、エロ抜きでは語れない作品構成。

でしょうか。これは単純にコンセプトの違いがそのまま出ているという感じですね。読み手によって評価が分かれる所ではないでしょうか。

これは注意!

私もエロゲの先駆者達に警告をされましたが、私も同じ事をここを興味を持って読んでいる読者に伝えます

  • 本校系と分校系なら恐らく分校系を先にプレイした方がよかろうという事。

これは個人的な意見も多分に含まれますが、分校系の方がエロが多分に含まれますので、購入した人の「エロ心」をまず満たしておいた方が良かろう・・・という事がありますし、もう一つは分校系と本校系で書き手が違うことから細かな点での差異が結構ありますから、まず一方のライターの作品を完全に消化しきってしまった方が楽しみやすいだろうという事が言えると思います。

  • 分校系における攻略順は「仁礼栖香」→「相沢美綺」→「榛葉邑那」の順番を守る事。

これは必須です。何故なら後者にいく程物語の核心部分に近いネタバレを持っていますので、クリアする順番を間違えると他のルートを攻略した時に新鮮さが失われる可能性があります。

  • 本校系の攻略順は基本的にどの順番でも構わないと思われますが、恐らく「鷹月殿子」→「八乙女梓乃」→「風祭みやび」の順が良いだろうという事。

本校系では分校系のような「ネタバレによる魅力低下」はあまりありませんが、概ねこの順番を守って損をすることは無かろうと思われます。

描写

背景CG、SE、立ち絵の豊富さ、BGMなどのゲーム的な部分ではどの点でも高水準を維持しています。欲を言えばもう少し多くのキャラクターに立ち絵が欲しかった所ですが、十分及第点をあげられるでしょう。
ただし個人的に気になったのは分校系のライターの描写です。良く言えば「華美」、悪く言えば「装飾過多」と受け取れます。
ヒロイン達との出会いを必要以上に「劇的なもの」という印象を与えるような飾り立てる言葉が多く、序盤ではちょっと辟易としました。ただし、日常パートに入ってしまうとそういう印象も薄れますので、もし気になったとしてもそれほど多くはないでしょう。
一応描写に関して気になった所をあげては見ましたが、全体でみた場合十分に面白いです。読み進めて飽きないのは間違いないですね。

あと

本校系はほとんど選択肢が無いのでシンプルに読み物として楽しめるし、分校系でも序盤の10個くらいの分岐を過ぎて、攻略対象のヒロインが固定されたら一切選択肢が出ないのは個人的に好感触でした。
好感度とかのパラメータ調整を細かく繰り返すのって面倒くさいですよねえ? そうでもないのかな? よく分かりませんが私みたいにラノベの延長としてエロゲに入った人には多分歓迎されると思います。
まあ「ゲーム」として見た場合はどうなのよ? という疑問が残りますが、私はこの作品を途中から本として捉える事にしたので何ら問題ありませんでした。
また、本校系では物語の語り手がしばしば主人公以外のキャラクターに移りますが、分校系ではそれが特にありません。しかし、もしヒロイン視点とかがあったとしても、物語としてちゃんと成立しそうなところまでキャラクターが良く練り込まれていて良いです。

キャラクター

では次にヒロインを一人一人簡単に紹介していきましょう(私が攻略した順です)。

仁礼栖香(にれすみか)

委員長的な生真面目さをその全身に張り巡らせたツインテールの桜の精。
家柄に捕われすぎるあまり自分を雁字搦めにしてしてしまっているものの、一度その身を縛る戒めを解くための理由を見つけてしまうと、持ち前の一途な突進力と献身を発揮してどこまでも行ってしまう所が実に可愛い。
その突進力はえっち方面にもいかんなく発揮され、全キャラ中でぶっちぎりトップのえっちさを誇る。肉欲に溺れるお嬢様。
ちょっと男性から見ると都合の良すぎるキャラクターですが、まあヒロインが6人もいるし、こういうキャラも一人位はいても良いかなと言えるゲームなので、十分許容範囲です。


彼女を嫁にした場合、非常に充実したナイトライフを送る事が可能である事をお約束致します。大いなる勘違いから普通の人は通らない性のワインディングロードを一ノ谷の戦い義経ばりに真っ直ぐに突っ切って行ってしまいます。おいおい、それはもはや調教というのでは・・・!?
《超必殺技(恋ゲージ満タン時)》は「シ○ア○ード・○イ(ネタバレ含むので一部伏せ字)」。
名前は光線技っぽいが実は投げ技タイプの大技で発動中完全無敵。投げ技にも関わらず射程距離が広く、吸い込まれるように感じる。で、実際ブラックホールに吸い込まれる。

相沢美綺(あいざわみさき)

お嬢様が集う凰華女学院における庶民代表の精神の持ち主で、好奇心旺盛な乙女超特急。
恐らく全ヒロインの中では最も整った人間的バランスの持ち主で、上流階級的な意味とは別の意味で育ちの良さが伺えるキャラクター。持ち前の好奇心と、何でも楽しくしてしまう才能は時として彼女に対しても自分の本心を分からなくさせてしまう事があるけれども、それでもめげないチャレンジャー。
このヒロインの求愛行動はある意味一番現実の女性に近いのではないかと思われます。意外と奥が深い・・・んだけどそのせいか人気は余りないらしい。うーん、良い娘なんですけどね。


意外にも献身的な態度が多く見られ、大技から小技まで過不足無く使います。本人は自分のスタイルにコンプレックスを多少持っているようですが、彼女のスタイルでそんなことを言っていたら現実の女性に刺されます。
《超必殺技(恋ゲージ満タン時)》は「ぱんつ見せたりおっぱい押し付けたり」。
1ヒットあたりのダメージは小さいものの確実に相手のライフゲージを削って行く能力があり、一度発動すればゲーム終了までその効果が続く。

榛葉邑那(はしばゆうな)

常に大人びた雰囲気を漂わせており、神秘のベールに包まれたその存在がミステリアスな眼鏡娘。
立ち居振る舞いから言葉使いに至るまで、生え抜きのお嬢様の風格を常に漂わせつつも、成熟した心と身体を持ち合わせた爛熟した果実です。
彼女の背景のストーリーが大人びている事から、彼女本人も非常に大人びて描かれますが、それが妖しいとも言える魅力を全開にしていて最後まで楽しませてくれます。おっぱいが一番大きくて、体つきが一番肉感的
いや〜好きですねこういう女性。ちょっと謎めいていて・・・蜘蛛の糸に絡めとられるように深みに嵌ってしまいそうな感じがなんとも・・・。


その外見の印象と内面のギャップが人を惑わすと同時に、女性として成熟しきった魅惑のスタイルはそっち方面が好きな人には堪らない魅力を発揮していると思えます。
《超必殺技(恋ゲージ満タン時)》は「茜を撮って下さい」。
全段クリーンヒットした場合のダメージは即死級であり、本人の長年の努力と訓練の結果発動コマンドも容易になっていてRECボタンがあれば発動する。

鷹月殿子(たかつきとのこ)

落ち着いた雰囲気を持っていて周囲を和ませ、自らもそこに上手く溶け込む能力を持ちながらも、その実頑固一徹で一度決めたら覆らないというなんとも困った放浪娘。
彼女の愛は一度発揮されると凄まじく、その対象にされた人物の脳内麻薬をいつの間にか大量放出させてしまい「彼女に愛されてないとなんか凄いつらくて悲しい」に変えてしまう恐るべき力を持つ。魅入られたら止まらないちょっと直球ストレートの危険人物。娘耐性がないとこのキャラクターは色々な意味でヤバい。
お堅く、色々と訳ありの本校系主人公が一方的に陥落した事からも殿子パワーの凄さを物語っています。


正直な所、このキャラクターをエッチさで計ってもあまり意味はないような気がしますが、まあセンター試験には無くても学校では体育の授業がある・・・みたいな気分で判定。ついでに言えば頑張っていない訳でも決してありません。エッチシーンでは彼女の健気さに心打たれます。
《超必殺技(恋ゲージ満タン時)》は「愛してるの!」。
波動拳型の必殺技で、声の届く範囲全てが効果範囲。ガードに失敗した場合はゲーム終了までこの声が脳内で反響しづつけ、ゲーム終了と同時にプレイヤーが禁断症状で死ぬ。

八乙女梓乃(やおとめしの)

対人恐怖症でいつも殿子の後ろに隠れて行動しているが、実は結構怖い少女。
でもその怖さは深情けの裏返しでもあって、それが正の感情表現として現れた時の輝きは見事の一言。対人恐怖のせいで表現に乏しく、他のルートではどんな事を考えているのかイマイチ分からないのだけれども、八乙女ルートで明かされるその本音はかなり意外。
ストーリーが進むと主人公の過去に深く共感し、それを知りつつも包み込むような優しさに目覚めていく事になる。プレイ前ープレイ中ープレイ後で一番印象の変わるキャラクターかも。でもなんか一番ピンチの多いキャラクターだったなあ・・・。


本校系のやらしさの頂点に君臨するやらしさを誇ります。えーっと、最初のHからそれはまたはっちゃけたなあ・・・という印象がまず最初に来て、最終的にはコレはアレだ、真性の○だ・・・これはガチだ・・・という所に至ります。スゲエエロい。
《超必殺技(恋ゲージ満タン時)》は「もっと実験してみてもいいですか?」。
実験とは名ばかりの暴走であり、高い提案能力(?)と身体能力を元とした大技で、発動者の残りライフ×3〜4倍のダメージを相手に与えると同時に相手(?)を雁字搦めにしてしまう。

風祭みやび(かざまつりみやび)

このロリっ娘にはエロがある!
というだけではなく、高飛車なのにその実気弱で愛されたい少女で、恐らく頑張りだけを評価したら全ての登場人物の中でトップに君臨する努力家。誇りも高けりゃ気合いも凄い、努力と根性のちんちくりん幼女。・・・一応結婚可能年齢に到達しているらしいのでその辺りは安心だ!
ちなみに彼女にお近づきになると非常に有能かつ情け深くナイスボディのメイド長・リーダさんがもれなく付いてくるのも非常に美味しい。さあロリロリ少女と金髪美少女との3Pという見果てぬ夢を求めて野郎共よ、突撃せよ!


まあ一部の病気の人達にとってはロリだけで「たいへんよくできました」という事になるのでしょうが、相対評価にした場合はこのようにならざるを得ないでしょう。彼女も鷹月殿子と同じで非常に繊細なエッチシーンとなっていまして、健気という印象が先にきます。
《超必殺技(恋ゲージ満タン時)》は「みやびちゃんぷりちー」または「リーダに聞こえちゃう!」。
ゴージャスな乱舞系必殺技で、いずれにしてもどちらかがクリーンヒットした場合にはみやびー教に強制入信させられてしまう恐るべき技。しかも還俗不可。

滝沢司(主人公)

実はこのゲームを気に入るかどうかの重要なポイントになると思われます。それは基本スペックを同じにしながらも、本校系と分校系で全く違うと思えるキャラクターとして描かれるからです。

  • 本校系の主人公の印象

大人っぽさと人間力と気配りとリーダーシップを発揮していて見事。
新米教師というよりは、なかなかいない位には立派な教師として機能しています。人としての器の大きさを感じさせる大人の男として描かれており、常に優しさ溢れる若者。ただし子供心も忘れないという魅力的な若者です。全体的に見た場合には人間的能力という点で分校系主人公より上ですが、自縄自縛になる傾向があるようです。
ある理由からかなり堅い性格をしていますので、ヒロイン達に言い寄られても上手くはぐらかしてなかなか手を出しません。大人としては正しいのですがエロゲの主人公としては・・・堅過ぎ・・・かなあ?

  • 分校系の主人公の印象

まだまだ子供っぽさが抜けない若者として描かれており、時として立場を忘れて暴走する場面が多く見受けられます。
大人というよりは大人と子供を行ったり来たりしている印象が強いです。責任感も強いとは言えず、もう少し自分(性欲含む)を上手くコントロールする術を今後身につけていく必要があるでしょう。
ただし子供っぽさが多い分、突発的な瞬発力という意味では本校系主人公に勝るようです。
またヒロイン達を意識し出したら自分でも止める事が出来ず、教師の枠を比較的簡単に飛び越えてしまいます。もう少し自制心を身につけたい所です。


まあ、どちらの主人公にしてもキャラクターとしては良く書かれています。後は単純に好みでしょう。私個人は本校系の主人公の方が好ましいです。良くも悪くも行動原理が一貫していて、物語でちゃんと彼が抱えているものが解決されて行く所も良いです。

総合

見事なまでの5つ星。
本校系では「捨てられた事への失望」を抱えた登場人物達が少しずつ友情を育み、家族となり、恋人関係になり、そして決して分ちがたいものになって行く過程を描く「再生の物語」として楽しませてくれますし、また主人公の大人としての魅力も見所です。
分校系では「誤解から来る行き違い」を物語の根っこに据えて、その上で彼ら一人一人が葛藤してその誤解を正して素直になり、本来あるべき姿に戻っていくという「再帰の物語」として楽しませてくれますし、また主人公の無鉄砲な少年のような所が魅力です。

また

基本的に本校系・分校系ともにまず表裏のストーリーが各ヒロインにひとつづつ割り当てられており、そしてそれを俯瞰するような大枠の視点をもったストーリーが一人のヒロインに割り当てられて締めくくるという構成をしています。
それぞれのストーリーにおけるヒロイン達は非常に良く描かれており、正直エロシーンが無かったとしても私は最後までプレイしたでしょう。それくらいにはきちんと読ませてくれる作品です。この話を紹介してくれた方も言っていた事ですが、エロシーンが無かったら・・・いやあっても女性にも十分受けいれられる話じゃないでしょうか?
あと全てのヒロインのストーリーが読了感爽やかなハッピーエンドなのも鬱展開が好きじゃない私には嬉しかったですね
全体で見渡した場合少女漫画的なこそばゆい場面(とくに本校系)がしばしばありますが、没入しきる事でその辺りはどうとでもなりそうです。ウチの奥さんも言っていましたが「エッチシーンのあるコバルト文庫」というのはなかなか言い得て妙なのではないでしょうか。
個人的にはファンディスクを是が非にでも作ってもらって、その際には端役なのにいい味を出しまくっているリーダさんルートと、三嶋鏡花ルートを希望したい所ですね。そのくらいにはキャラ立ちが良いです。あと出来れば通販さんも・・・。
ああそういえば、エッチシーン無しならいわゆる「ハーレムルート」も出来そうな作りですね。ま、妄想の域を出ませんが。
ちなみにパッケージについている「金のみやびちゃんシール」なら1枚、「銀のみやびちゃんシール」なら5枚を集めて開発元であるPULLTOPに郵送すると「かにしのファンディスク」が送られてくるという都市伝説をたった今私が作りましたので、皆様ふるってご応募下さい

個人的に

ルート事の好みを順にするとしたら・・・。

  1. 鷹月殿子ルート(読了後の爽やかさと完成度を考えると1番かな?)
  2. 風祭みやびルート(みやびが健気で読ませる。主人公も良い仕事しているし)
  3. 仁礼栖香ルート(エロいのでというとみもふたもないですが、やっぱり見所だし?)
  4. 榛葉邑那ルート(一番オトナっぽい話作りになっている所が買い)
  5. 相沢美綺ルート(一番普通と言えば普通な感じですね。キライじゃないですけど)
  6. 八乙女梓乃ルート(ラスト付近は良いんだけど、そこに至るまでが面倒過ぎ?)

かなあ?
単純にヒロインの好みだけで考えるとまた別の順位になりそうですが、ルートの好みで言えばこうなりますかね。

あと

以下はどうでもいい話と、ネタバレ指数が高くなりますので「続きを読む」にしておきます。未プレイの人は注意して下さい。

おまけ:プレイ中の奥さん語録(分校系)

  • 「アダルトビデオとかに比べて無駄に生々しさが無いのでエッチシーンなども見ていて気持ち悪くないのが良いよね」
  • 「なんかさ〜、教師で年上の癖してヤりたい盛りの高校生みたいになっちゃってない? 突然エロい言葉とか使ったりするし……一応大人って設定なんだから大人っぽさをもうちょっと持ってて欲しいよね〜」
  • 「なんか……大き過ぎない? 30cmくらいあるように見えない?」
  • 「なんかアレが出過ぎ〜。ちょっと変って言うか笑える〜。200cc位出てそう」
  • 「教師だのなんだのと言ってるくせに中出し過ぎ〜! もうちょっと少女たちの身体を労れ〜!」
  • 相沢ルートにおける主人公に対し「相沢の豹変の理由が分からない辺り実にニブチンだよね! 付き合ってるとか恋人関係だとかはっきりさせないから相手が不安な気持ちになるんじゃボケー! 大人ならちゃんとフォローしろ〜!」
  • 榛葉ルートにおいて彼女のモノローグ「まだ引き返せますよね……?」に対して「もう選択肢も出ねえし引き返せねえんだよぉ〜! フハアぁ〜!」と奥さん悪代官っぽく突っ込み。
  • エロシーンの舌技による音が文字で表示される辺りがツボに入り奥さん爆笑。「ぺろ、ぺろる」とかってなんだよというツッコミの嵐(後に家庭内で「れるぺちゅ語」と呼称されるに至る)。どうせ声が入っているなら音まで文字にしなくて良いんじゃないかとか俺も思ったとか(別にこのエロゲに限った話じゃないけど)。

おまけ:プレイ中の奥さん語録(本校系)

  • 「エンディングの青臭さに身悶えるなあ。うひょ〜! これはコバルトだ〜!」
  • 「いや〜、みやびちゃんは可愛いねえ・・・! でもリーダさんもいいなあ・・・。これは3Pしてくれないと(奥さん)」「3Pとかっていうな(俺)」「でもさ〜、無いとリーダさんが不憫だよ〜?」
  • 鷹月ルートにおいてボソッと一言「ふっ、頬なぞ赤らめおって……(ニヤニヤ)」
  • 八乙女ルートにおいて「これじゃ脱がせられないじゃん・・・ってありゃ!? そうか、そー来たか!? これまた見事な計算ずくだー!」
  • 「なんかヒロインがみんな結構不幸だよな・・・。奥さんはこのゲームで今のところ誰が一番不幸だと思う?(俺)」「・・・これを一人でやっているエロゲプレイヤー(奥さんが断言)」「・・・なんて残酷な意見・・・(俺)」
  • シーン再生の存在とその理由を知った奥さん「へぇ〜! 便利だねえ〜! 良くできてるねえ〜!」と感心する事しきり。