傷物語
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ストーリー
有名作「化物語」のプレストーリーとなる話で、
「どういう経緯で主人公である阿良々木暦くんは怪異の関係者になってしまったのか?」
が描かれる話です。中身は一つで「こよみヴァンプ」一編がまるまると入っている訳ですが、その内容たるや酸鼻を極める極悪な内容となっていまして、女子高生のぱんちらとおっぱいが咲き乱れるという阿鼻叫喚な展開です。
おっぱいと、ぱんちら。
おっぱいと、ぱんちら。
おっぱいと、ぱんちら。
・・・あれ?
言葉遊び指数こそ化物語と比べて下がっていますが(なにしろボケがいないので)それでも十分に面白い面白い! へぇ、こういう下半身妄想系の話も書けたんだ西尾維新? という感動を新たにした1冊です。
まず
怪異ありきな訳ですが、とにかく化物語でヒロインの座を戦場ヶ原ひたぎに奪われてしまった悲劇の少女・羽川翼が徹底的に出てきます。
戦場ヶ原ひたぎと阿良々木暦の関係と言えば、阿良々木くんがひたぎに関わったという感じですが、この「こよみヴァンプ」では逆ですね。怪異に巻き込まれた阿良々木くんの日常に羽川翼が首を突っ込む・・・という感じになっています。
で、そのきっかけが、ぱんちらです。というか、ぱんもろです。
羽川翼のスカートの下に秘められた秘密を偶然見てしまった阿良々木くん、そしてその秘密を元に阿良々木くんに迫る羽川さん・・・ってあれ? 逆か。
「見られたくないものを隠すにしては、スカートって、どう考えてもセキュリティ低いよね。やっぱり、スパッツっていうファイアウォールが必要なのかな?」
「さ、さあ……」
そんな比喩で話されても困る。
僕はウイルスかよ。
とにかく
ぱんちらで始まる縁と、ぱんちらで始まる怪異もあるという訳ですが、あの社交的な印象のある阿良々木くんが、実は最初は人と繋がる事を積極的に拒絶していたという事実が明らかになります。
「友達を作ると、人間強度が下がる」
「……え?」
こんな会話を羽川さんとしている訳ですが・・・いやあ、面白いですなあ。
こうまで言われて、それでも阿良々木くんから離れて行かない羽川さんは実に善人な訳ですが、その裏には「つばさキャット」もある訳で・・・まあ色々とフクザツですが、それでも羽川さんが阿良々木くんを助けようとしていた事だけは間違いないです。
ま、阿良々木くんも問題大有りで、羽川さんに対して、
「またお前とおしゃべりできることを、僕は心から楽しみにしている」
「……おおっと」
羽川は、そこでどうしてか、一歩後ろに下がった。
目がなんだか楽しそうだった。
「ピピピ、ピピピ、ピピピ」
「ん? 何の音だ?」
「ときめいた音」
うーむ、このたらしめ・・・。それと羽川さんって実に魅力的なキャラクターだなあというキモチを新たにしたというか・・・というか!
この後羽川翼が取った行動を知れば君も羽川翼のファンにならざるを得ないであろうことを保証する! これは、イイ! とても、イイ! あたらしくないけど、イイ! 委員長の中の委員長がやるともの凄い破壊力で僕死んだ。
とりあえず
内容の面白さもさることながら、分かりやすく読者諸氏(概ね変態)の購買意欲を高めるために、以下の文章を引用しておきたいと思う。
「あ……あ、阿良々木くん、ど、どうかっ、わ、私のノーブラおっぱいをモミモミしてくださいっ、お願い……、お願いします」
・・・・・。
この文章は何かの幻覚か? いや、落ち着いてもう少し読み進めてみよう(ハァハァ)。
「阿良々木くんに揉んで……揉んでもらうためだけにっ、がっ、頑張って、こんないやらしいおっぱいに、育てましたっ」
「へえ。そんな風には見えなかったけど、羽川って結構エッチなんだな」
「……っ、はいっ、私はとてもエッチですっ、ごめんなさいっ」
「別に謝る必要はないさ。羽川がたとえどんなにエッチでも、誰かが迷惑するわけじゃないんだから」
「そ、そうですねっ、えへへへっ」
「それで、エッチで真面目な委員長さんのおっぱいは、具体的にどういう風にいやらしいんだ?」
「お……、大きさとっ、柔らかさ……が、これ以上ないいやらしさだとっ……、自負していますっ!」
・・・・・・・・・・。
物語内での妄想とかでは無いな・・・物語の中で現実に起こっている出来事だな・・・。あの、あの、羽川が、ああああの羽川ががががが、のの、ののののおんおののノーブラららででででで(ハングアップ)。