チューべろーず

チューべろーず (メガストアコミックスシリーズ No. 208)
チューべろーず (メガストアコミックスシリーズ No. 208)フエタキシ

コアマガジン 2009-03-19
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おすすめ平均 star
star画力は素晴らしいんだけど・・・
star表紙買いOK! 生々しい肉感で、実用度高い
star1話1話の出来はいいけど飽きやすい

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いわゆる表紙買い

というヤツで買った本書ですが、そういう意味では大ハズレではなかったな〜という印象というのが第一ですかね。
絵柄も全編を通じて安定しており、おっきなおっぱいにこれまた見事にハリのあるお尻がプリンプリンと踊っておりまして、なかなか良い感じですな。
特にこだわりを感じたのはお尻! くびれたウエストから大きくボリュームのある尻のラインはそれだけで結構そそるものがあります。しかも実に柔らかそうで、それでいて弾力を失わない印象を持たせたままの描写はおっぱいではありがちですが、お尻はそういうのあんまり見ないかな〜なんて思います。
おっきくてプリプリしたお尻がスキ! という人はちょっと購入を検討してもいいかも・・・てな感じです。

ただなあ・・・

なんというかストーリー展開に難があるように感じる所が所々ありまして、この作者の人、妙にギャグに寄るんですよね・・・。
それが無ければなかなか良いんじゃないかな〜なんて思う作品が幾つかありまして、特に唯一の続き物である「来訪者はお嬢さま?」の続編「襲撃者はお嬢さま?」あたりでそれを感じます。
この前編である「来訪者はお嬢さま?」自体は実にエロく仕上がっておりまして、右も左も分かってない行き倒れお嬢さまをなし崩し的にアレしてしまう話なんですが・・・。

「え……!
そこもスキンシップするんですか?」
「そっ
大抵の男はみんなこうするよ?」

なんて感じから、

「ああ……どうしましょう
はずかしくて死んじゃうかもですっ……」

なんて展開になっていきまして、あとは怒濤のエロエロルート突入という実にエロマンガらしい作品でナイスです。
しかしその続編の「襲撃者はお嬢さま?」ではお笑い要素が強く出てまして、折角新キャラ増やしているのにイマイチ使いどころ(何の!? とか聞かない)に困る作品に仕上がってます。
コメディな方向に走らなければ連作ものとしてもっと先があったんじゃ無かろうか? なんて感じてしまったりしましたねえ・・・。

あと

当然どの作品でも相手となる野郎が登場してくるわけですが、何気に変態指数が高いキャラクターが出てきたりする傾向もあって、それがどーも読者のエロ没入の妨げになっているような気がしないでもないです。
前の席に座った女の子のブラのラインが見えないかどうかほとんど念視しようかという勢いで凝視するテンパッた高校生のキャラクターやら、アンバランスな女子大生の魅力に我を忘れて変態行動まっしぐらになる大学教授など、ちょっとなんかフツーの人はついていけない感じがします。え? ついていける? じゃあ買いだな・・・。
うん、なんと言いますか、この作品の女性はエッチだけど普通の女性が登場して、男性側に比較的変態が多く登場する傾向がある、という事になりますかね。

それを除けば

全体のストーリーも平和で良い感じですね。
逆にそれが物足りないという人ももちろんいるんでしょうが、平和でエロいのは間違いないです。ラブ&ピースというか、全てこの世は事も無しというか、野郎共はちょい変態的だけど結果オーライならなんだっていいじゃんという展開が平和です。

総合

うーむ・・・と判断に困る星3つ? まあ3.5位なんですけどね。
いや悪くはないです。どっちかっていうと凄く良い部分もあると思いますが、全体的に見たときにどうしてもなにか引っかかる感じがするのは否めないというか・・・。多分ですけど、ストーリー作りにちょっと難があるから全体の魅力がちょい下がっているんじゃないかな〜なんて感じはしますね。
あと絵の部分で、女性たちの表情の表現(特に赤面している顔)にもう少しバリエーションがあったら良かったのになあ、なんて思いました。場面ごとのメリハリがちょい足りなくて、常に同じくらい赤面しているように見える線の入れ方が妙に気になったりとか・・・。女性の表情についてはちょっと改善の余地あり? なのかな?
それに加えてもう少し野郎共の変態指数が下がれば好みストライクかも知れません。ストイック(?)にエロラブ&ピースをやってくれたら良いのになあ・・・なんて個人的には思った一冊でした。